｛2人の大学生がマウスピース矯正システムを思いついた理由とは？｝

ジア・チシュティーとケルシー・ワースは2人共、子どもの頃のワイヤー矯正で「痛い」「つらい（食事や歯みがきの不便さなど）」経験をした共通点がありました。

ワイヤー矯正でつらい経験をした2人は、「ワイヤー矯正の痛みやストレスを何とか減らせないものか」と考えた結果、プラスチック製のマウスピースで歯並びを整える方法を思いついたのです。

同時期に2人の大学生が出会い、それぞれが「マウスピースで歯並びを整える」という同じアイディアを思いついたことはまるで奇跡のような、運命のめぐり合わせとも言える出来事だったのかもしれません。

②1999年　アメリカにて世界初の実用的マウスピース矯正システムを提供開始

マウスピースで歯並びを整える、というアイディアを思いついた2人は、その後も精力的にマウスピース矯正の開発を続けます。

1997年にはインビザライン本社となるアライン・テクノロジー社を設立。そして、2年後の1999年、アメリカにて世界初の実用的マウスピース矯正システム「インビザライン」のサービスをスタートさせました。

③2000～2010年　インビザライン、および、他社製のマウスピース矯正が流行

インビザラインはアメリカをはじめ、世界の矯正治療に衝撃を与えました。

従来のワイヤー矯正では考えられなかった「透明なマウスピースで目立ちにくい」「痛みが少ない」「矯正中、マウスピースを取り外していつもどおりの食事や歯みがきを行える」という革命を起こしたインビザライン。

最初は物珍しさも手伝ってインビザラインを提供する歯科医院が少しずつ増えていき、インビザラインの広がりと共に他社もマウスピース矯正ブランドを開発・提供し始め、アメリカを中心に世界各国でマウスピース矯正が流行しました。

④2006年　日本国内の歯科医院で正式にインビザラインの提供がスタート

フルデジタル式によるマウスピース矯正として高い機能性を持つインビザラインですが、1999～2000年代後半までは現在のような高い性能は持っていませんでした。

以前のインビザラインは前歯の軽い歯並びの乱れなど、軽度の不正咬合しか対応できない時代もありました。日本国内では軽度の不正咬合にしか対応できない最初期のインビザラインの性能に疑問を持つ歯科医師も多く、日本での提供が遅れる原因になったのです。

上記の理由から、アメリカでのサービス開始から実に7年後の2006年、ようやく日本国内の歯科医院にて正式にインビザラインの提供が始まることとなりました。

⑤2011年　アタッチメント、および、iTeroの提供開始

サービス開始から10年ほどのあいだはそれほど高い性能ではなかったインビザラインですが、歯科医師・歯科技工士・物理学者・エンジニアなど、各界のプロフェッショナルをチームに採用し精力的に開発を続けていきます。

チーム編成で技術向上に挑んだインビザラインは2011年、革命的とも言える独自技術「アタッチメント」を開発します。

アタッチメントとは、樹脂製の突起を歯の表面に接着し、突起に合わせて穴を設けたマウスピースを装着することで歯を動かす力（矯正力）を高めるインビザラインの独自技術です。矯正力を高める効果のほか、アタッチメントの装着により以下のような複雑な歯の動きも行えます。

・挺出（ていしゅつ：舌側に歯を引っ張る）

・圧下（あっか：歯ぐき側に歯を押し下げる）

・回転（かいてん：歯を回転させる）

アタッチメントの登場は画期的な出来事でした。矯正治療では難症例だった開咬（かいこう：上下の前歯が閉じられない歯並びの乱れ）も、インビザラインで治しやすくなったのです。

アタッチメントに加え、この頃には歯型取りを数分程度で行える口腔内スキャナー「iTero（アイテロ）」も登場し、インビザラインは劇的に性能を向上させていきます。

⑥2018年～現在まで　新興のマウスピース矯正ブランドが続々と登場するも、インビザラインはトップを独走中

アタッチメント、そして、iTeroの開発・登場により飛躍的に矯正機能を向上させたインビザライン。その後も、新素材のマウスピースの開発やアタッチメントをはじめとする各機能のアップデートを行っており、進化を続けています。

インビザラインが進化を続ける状況の中、2018年前後からは日本国内にてキレイラインやOh my Teethなどの新興のマウスピース矯正ブランドが続々と登場。マウスピース矯正ブームが到来しました。

多くの新興のマウスピース矯正ブランドが生まれるも、現時点では、インビザラインと肩を並べる高性能のブランドはほとんど見当たりません。

機能性の高さ、および、全世界100ヶ国、1400万以上の治療実績という圧倒的な症例データの多さを基に、今日に至るまで、インビザラインは世界のマウスピース矯正のトップランナーとして走り続けています。

■インビザラインならではの特徴

①フルデジタル式マウスピース矯正によりヒューマンエラーを極限まで削減

インビザラインは歯型取りから治療計画の立案、マウスピースの作製、治療計画の修正・変更まで、すべての治療工程をアプリや機械が行う「フルデジタル式マウスピース矯正」です。

歯科医師や歯科技工士など、人の手をできるかぎり省くことでヒューマンエラーによる誤差を極限まで削減します。

②クリンチェックによる矯正治療のシミュレーション

インビザラインならではの特徴には、独自の矯正シミュレーション3Dアプリ「クリンチェック」が挙げられます。クリンチェックは全世界100ヶ国、1400万以上の膨大な症例データに基づいて開発された独自の矯正シミュレーションアプリです。

インビザラインではiTero（＋歯科用CT）でお採りした患者様の歯型データを基に、クリンチェックによる矯正シミュレーションを行います。治療開始前の矯正シミュレーションにより、矯正中の歯の動き方や仕上がりの歯並びの様子を精密な3D画像で確認可能です。

治療前に歯の動き方や仕上がりの歯並びの様子を確認できる矯正システムにより、インビザライン矯正を受けるかどうかの判断に役立ちます。判断に役立つと共に、モニターに映し出されるシミュレーション結果を見ることで歯の動き方を確認できるほか、矯正によって理想の歯並びに近づく患者様ご自身の姿をイメージしやすくなり、矯正中のモチベーションUPにもつながります。

③クリンチェックによる治療計画の立案・修正・変更

矯正シミュレーションのほか、クリンチェックはインビザライン矯正における治療計画の立案・修正・変更を行います。

世界100ヶ国、1400万以上の症例データに基づいて開発されたクリンチェック。膨大な症例データに裏付けされたシミュレーション性能の幅広さにより、矯正での歯の動き方や不測のトラブルなど、さまざまな可能性を考慮した精密性が高い治療計画の立案・修正・変更が可能です。

④専用工場にてオートメーションにより、精密性が高いマウスピースを作製

クリンチェックが立案した治療計画はインビザライン本社であるアメリカのアライン・テクノロジー社にオンラインで送信されます。

送信された治療計画を基に、アライン・テクノロジー社の専用工場にてオートメーションによりマウスピースを作製します。

歯科技工士が矯正装置を作製する従来の矯正治療と異なり、人の手を介さずにオートメーションによってマウスピースを作製することでヒューマンエラーが原因の誤差が減り、精密性が高いマウスピースができあがります。

【インビザラインや矯正に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】

「インビザラインの歴史」、および、「インビザラインならではの特徴」についてご紹介をさせていただきました。

記事をお読みいただき、皆様はどのようなご感想をお持ちになられたでしょうか。今回のブログがインビザライン、および、矯正治療に対するご興味を深めるきっかけになれば幸いです。

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東岡崎ジョイ歯科では、矯正の無料相談を受け付けています。

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