いつでも自由に取り外せるマウスピースを用い、歯並びを整えていくマウスピース矯正「インビザライン」。
取り外し式のため、インビザラインの矯正中はマウスピースを外してお食事を楽しめます。
装置を外していつもとほぼ変わらないお食事を楽しめる反面、インビザラインを含むマウスピース矯正では矯正中、水を除き、飲食の度にマウスピースを外す必要があります。
マウスピースを外して飲食をした後は歯を磨き、マウスピースを洗ってから再装着しなければなりません。
目次
■インビザライン矯正中のマウスピースの洗い方
1.流水で、指の腹を使ってマウスピースの内側・外側をこすり洗いしましょう
インビザラインのマウスピースの洗い方は何も難しいことはありません。流水で、指の腹を使ってマウスピースの内側・外側をこすり洗いするだけで基本的な洗浄は完了します。
<注意点>
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・水、または、40℃以下のぬるま湯で洗う
マウスピースを洗うときは、水、または、40℃以下のぬるま湯にしてください。40℃を超えるお湯で洗うとマウスピースが変形するおそれがあります。
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・こまめに爪を切っておく
爪が伸びていると、着脱時に、伸びた爪がマウスピースを傷つけてしまう可能性があります。
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・突起物のネイルアートは控える
突起物のネイルアートをつけていると、着脱時に、ネイルアートの突起がマウスピースを傷つけてしまう可能性があります。なお、突起がないネイルアートはつけてもかまいません。
{インビザライン矯正中は、1日何回、マウスピースを洗えばイイの?}
マウスピースの洗浄回数についてですが、飲食後に歯を磨くのと併せて、マウスピースを洗いましょう。朝・昼・晩の3食+間食(=4回)など、その日の飲食の回数が1日あたりのマウスピースの洗浄回数になります。
なお、飲食後に加え、寝る前にも歯を磨き、マウスピースを洗うのが望ましいです。就寝前の歯磨き&マウスピースの洗浄が望ましいですが、夕食後、1時間以内に寝るとき(夕食後に水以外は口にしない場合)は夕食後の歯磨き&マウスピースの洗浄を就寝前のケアに置き換えてもかまいません。
2.汚れが落ちにくい場合は、食器用洗剤やマウスピース洗浄剤を用いることで汚れを落としやすくなります
矯正中のマウスピースの洗浄については、流水&指の腹を使ったこすり洗いで基本的な洗浄はOKです。
基本の洗浄のみでは汚れが落ちにくい場合は、食器用洗剤やマウスピース洗浄剤を用いることで汚れを落としやすくなります。
食器用洗剤、と聞いて「食器用洗剤でマウスピースを洗えるの!?」と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、食器用洗剤でインビザラインのマウスピースを洗えるのです。食器用洗剤を使用できますが、食器用洗剤でマウスピースを洗う際は以下の点に注意してください。
<注意点>
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・アルコールや研磨剤を含まない食器用洗剤を用いる
アルコールや研磨剤が含まれた食器用洗剤の使用はマウスピースの変形・破損をひき起こすおそれがあります。
3.「やわらかめ」の歯ブラシでの清掃もオススメです
マウスピースを洗うときは、流水&指の腹での洗浄に加え、「やわらかめ」の歯ブラシでの清掃もオススメです。
「やわらかめ」の歯ブラシを使ってマウスピースの内側・外側をやさしくブラッシングすることで、マウスピースについた汚れを落としやすくなります。
<注意点>
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・「やわらかめ」の歯ブラシを用いる
「ふつう」や「かため」の歯ブラシはマウスピースを傷つけてしまうおそれがあります。
■インビザラインの矯正中、マウスピースに歯垢・歯石はつくの?
◎天然の歯と同じように、マウスピースにも歯垢・歯石が付着します
矯正中、マウスピースの洗浄を怠るとマウスピースの内側を中心に歯垢・歯石が付着し、細菌が増殖して歯周病・むし歯が進行する可能性があります。
細菌の増殖による歯周病・むし歯のリスク増加に加え、洗浄を怠ると、マウスピースについた歯垢が石灰化して歯石になりやすいです。
マウスピースに歯石が付着すると歯とマウスピースのあいだにすき間ができ、マウスピースが密着しなくなるおそれがあります。歯石が原因で歯とマウスピースの密着性が下がり、矯正の歯の動きをさまたげてしまうケースも。
【矯正中のルールを守り、理想の歯並びを目指しましょう】
矯正中のストレスが比較的少ない矯正方法として、人気のインビザライン。
人気はありますが、インビザラインだからと言って、矯正中のストレスがまったくない訳ではありません。今回ご紹介した飲食ごとのマウスピースの取り外し・洗浄など、マウスピース矯正には「マウスピースを使うこと」ならではのひと手間も。
歯の矯正では何かとストレスを感じる場面もあるかと思いますが、ご自身が望む理想の歯並びを得るために、矯正中のルールを守りましょう。