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インプラントって安全?「インプラント やめとけ」「インプラント 後悔」といわれる理由とは


インプラントは「よく噛める」「見た目が自然」といった理由でメリットの多い治療法ですが、インターネット上で「インプラント 後悔」など、ネガティブな言葉を見つけ、不安になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。


この記事では、インプラント治療に対する不安の声がなぜ生まれるのか、その理由を解説しながら、安心して治療を受けるために知っておきたいポイントについてもご紹介します。


■インプラント治療で「後悔した」といわれる理由

◎失敗の事例やトラブルがある

インプラントは高度な治療であるため、失敗のリスクがゼロではありません。

たとえば、インプラントと骨がうまく結合しなかった、術後にインプラントがぐらついてしまったといったケースは、インプラント失敗の代表例です。


ほかにも、神経を傷つけてしまった、見た目が不自然に仕上がったなど、医療技術や設計のミスによるトラブルも原因になっています。


◎治療後のメンテナンスが足りない

「治療が終わったからもう大丈夫」と安心してしまい、メンテナンスを怠ったことで、歯周病の一種である「インプラント周囲炎」になってしまうケースもあります。


インプラント自体はむし歯になりませんが、周囲の歯肉は天然歯と同様に細菌の影響を受けます。

歯周病のように歯肉が腫れ、最悪の場合インプラントが脱落することもあります。

しかし、これは失敗というよりは自己管理の問題といえそうです。


◎思っていたより費用がかかった

インプラントは自由診療のため、治療費は全額自己負担です。

手術代や被せ物の料金、骨造成の有無などにより金額は大きく異なります。

治療前に総額の説明を詳しく受けていなかった場合、「想定より高額だった」と感じてしまう方もいます。


費用面での後悔を避けるためにも、見積もりや費用の内訳は必ず確認しておきましょう。


■インプラント治療が適さない可能性がある人とは?

◎全身状態に不安がある人

糖尿病などの全身疾患がコントロールされていない場合や、骨粗しょう症の治療薬を服用している場合は、インプラントの適応にならないことがあります。


また、喫煙者は治癒が遅れる傾向があるため、事前に生活習慣を見直す必要があります。

全身状態に不安がある場合は無理に治療を受けないほうがいいケースもあります。


※医科との連携により

治療を行える場合もあります。


◎通院が難しい方

インプラント治療は手術だけで完了するものではなく、治療後も定期的な通院でメンテナンスを受ける必要があります。

通院が困難な場合、トラブルが起きた際の対処が遅れてしまうことがあり、治療の成功率が下がる原因となります。


■インプラントは安全な治療?本当のところは…?

◎高い成功率を誇る治療法

現在のインプラント治療は、技術や材料の進歩によって非常に高い成功率です。

信頼できる歯科医院で治療を受け、適切な術前診断と術後ケアを受けていれば、10年以上機能することも珍しくありません。

成功率はおおむね95%以上とされており、決してやめたほうがいいといわれるような危険な治療ではありません。


日本歯科医学会|歯科インプラント治療指針


◎治療前の診断と計画が成功のカギ

安全に治療を行うためには、術前の精密検査とシミュレーションが重要になります。

CT画像を用いた立体的な診断や、神経や血管の位置を把握し、骨の量が足りない場合には骨造成術を併用するなど、事前の計画が重要です。


■安心してインプラント治療を受けるために

◎歯科医院選びがとても重要

インプラントで後悔しないためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが何よりも大切です。経験や実績、使用するインプラントメーカー、術前検査、アフターケア体制などをしっかり確認しましょう。

また、治療費用が極端に安い場合は、使っている材料の品質や対応体制に注意が必要です。


【治療前の理解が後悔を防ぐ第一歩】

「インプラント 後悔した」といった声は、主に準備不足や説明不足が原因で起こることが多いです。

インプラント治療には適応条件やリスクもありますが、それらを理解し、納得したうえで進めれば、安全性の高い治療を受けることができます。


後悔しないためには、しっかり話を聞き、信頼できる歯科医院で相談を重ねることが何よりも大切です。


歯科医院の選び方についてはこちらもご参考ください。

どんな歯科医院を選ぶ?インプラント編


東岡崎ジョイ歯科
理事長
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