インプラント手術を受けた後、「この痛みは大丈夫?」「運動や飲酒はいつからできるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
インプラントは手術したら完了!ではなく、術後も正しい過ごし方をすることで、インプラントの成功率をさらに高めることができます。
今回は、インプラント手術後によくある疑問について、Q&A形式でわかりやすく解説します。安心して治療に臨むために、ぜひ最後までご覧ください。
目次
■インプラント手術後の過ごし方
◎インプラント手術当日はどう過ごすべき?
手術当日は無理をせず、できるだけ安静に過ごしましょう。
血流が良くなりすぎると出血や腫れが強くなるため、入浴(シャワーはOK)や激しい運動は控えてください。
また、頭を高くして寝ることで、腫れの予防にもつながります。
枕を二つ重ねるなどして、上半身を少し高くするのがおすすめです。
◎冷やしたほうがいい?
術後の24時間~48時間は、頬の外側から軽く冷やすと腫れや痛みを軽くできます。
ただし、長時間冷やし続けると血行が悪くなるため、水にぬらして絞ったタオルを使い、氷は使わないようにしましょう。
■インプラント術後の痛み・腫れについて
◎インプラント手術後、痛みはどのくらい続く?
個人差はありますが、一般的には手術後1日~3日程度で痛みのピークを迎え、その後徐々に治まっていきます。
痛み止めの薬が処方されるので、必要に応じて服用してください。
もし一週間以上痛みが続く場合や、強い痛みが出る場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。
◎腫れはどれくらい出る?
腫れは手術翌日が最も強くなり、3日~7日かけて徐々に引いていくのが一般的です。
気になるかもしれませんが、時間とともに自然に良くなります。
■インプラント術後の食事について
◎手術後すぐに食事してもいい?
麻酔が完全に切れるまでは、食事を控えてください。
麻酔が効いていると、誤って頬や舌を噛んでしまう危険があります。
食事は麻酔が切れてから、やわらかいものを選び、なるべく手術した側では噛まないようにしましょう。
◎どんな食べ物がおすすめ?
術後1日~3日は、おかゆやスープ、ヨーグルト、ゼリーなど、刺激が少なくやわらかい食べ物が向いています。
熱すぎるものや硬いもの、辛いものは避け、口の中を刺激しないことが大切です。
そのほかインプラント治療後の食事については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
>インプラント治療後の食事で気を付けたいこと
■飲酒・運動・タバコについて
◎お酒はいつから飲んでいい?
アルコールは血流を促進し、出血や腫れを悪化させるため、術後1週間程度は控えましょう。
腫れや痛みが完全に落ち着いてから、医師の許可を得てから飲酒すると安心です。
◎運動はいつから再開できる?
激しい運動は手術後最低2日~3日は控えましょう。
軽い散歩程度なら問題ありませんが、ジョギングや筋トレなど負荷がかかる運動は、術後1週間以上経過してから医師に相談して再開してください。
◎タバコは本当にやめたほうがいい?
タバコは血管を収縮させ、骨とインプラントの結合を妨げる原因になります。
喫煙者はインプラントの失敗リスクが高まることがわかっているため、できれば術前から禁煙し、少なくとも治療が完了するまで禁煙を続けることが望ましいです。
喫煙がインプラントに与える影響についての詳細はこちらでご確認ください。
>インプラントに「喫煙」が与える悪影響
■アフターケアと注意点
◎手術後、どのように歯磨きすればいい?
手術した部位への直接のブラッシングは数日間控えましょう。
周囲の歯はいつも通り丁寧に磨き、処方されたうがい薬や抗菌薬がある場合は指示通り使用してください。
清潔な口腔内環境を維持することが、インプラント成功のカギになります。
【インプラント手術後は「無理をしない」が大切です】
インプラント手術後は、無理のない生活を送ることが大切です。
また、食事や運動、飲酒・タバコといった日常生活の中にも注意点がたくさんあります。
指示を守り、体をいたわりながら過ごすことで、インプラント体がしっかり骨と結合し、長く機能する土台を作ることができます。
何か心配な症状が出た場合は、自己判断せず、必ず歯科医院に相談してください。
インプラント治療を成功に導くために、術後の過ごし方も大切にしていきましょう。