インプラント治療の豆知識 COLUMN

データで見る「歯の寿命」|歯が抜けてしまうのは何歳頃が多い?


大人になって歯が抜けることはあるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

永久歯は一度生えると生え変わることがないため、健康な状態を保つことがとても大切です。


しかし実際には、大人になってから歯を失う人は少なくありません。歯が抜ける原因にはいくつかあり、年齢とともにそのリスクは高くなる傾向があります。


ここでは、大人の歯が抜ける主な原因や、歯を失う平均年齢、歯が抜けてしまった場合の治療方法について解説します。


■大人の歯が抜ける主な原因3つ

◎歯周病

大人の歯を失う原因として多いのが歯周病です。歯周病は歯肉や歯を支える骨に炎症が起こる病気で、進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。


骨が減ってしまうと歯がぐらつき、最終的には歯が抜けてしまうことも。歯周病は初期の段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していることも多いといわれています。


◎むし歯

むし歯も歯を失う原因の一つです。むし歯が進行して歯の内部まで感染が広がると、歯を残すことが難しくなる場合があります。特に治療を繰り返した歯や大きなむし歯がある場合、歯の構造が弱くなり、最終的に抜歯が必要になるケースもあります。


◎歯の破折

歯の根が割れてしまう歯根破折も、大人の歯を失う原因として知られています。特に神経を取った歯は内部の水分や栄養が減り、割れやすくなることがあります。歯が割れてしまうと修復が難しく、抜歯が必要になるケースも少なくありません。


■歯が抜けるのは何歳頃が多い?

◎40代以降で増え始める

歯を失う人の割合は、年齢とともに増える傾向があります。

厚生労働省の歯科疾患実態調査などのデータによると、40代頃から歯を失う人が徐々に増え始めるといわれています。


若い頃はむし歯が原因で歯を失うケースが多いですが、40代以降になると歯周病によって歯を失う割合が増えていきます。


さらに年齢が上がるにつれて歯周病が進行する人が増えるため、歯を失うリスクも高くなります。


◎平均的な残存歯数のデータ

永久歯は親知らずを除くと28本ありますが、日本人の平均的な残存歯数は年齢とともに減少していきます。


例えば、60代では平均で20本前後の歯が残っているとされており、80歳で20本以上の歯を残そうという「8020運動」も知られています。


このように、大人になってから歯を失う人は決して珍しくなく、日頃のケアがとても重要なのです。


■歯が抜けてしまった場合の治療法

◎ブリッジ

歯を失ってしまった場合の治療方法の一つがブリッジです。失った歯の両隣の歯を支えとして人工の歯を固定する治療です。固定式のため違和感が少ないという特徴がありますが、健康な両隣の歯を削る場合があります。


◎入れ歯

入れ歯は取り外し式の装置で、失った歯を補う方法として広く知られている治療法です。複数の歯を失った場合にも対応できる治療方法ですが、慣れるまで違和感を感じることがあります。


◎インプラント

インプラントは失った歯の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。周囲の歯を削る必要がなく、自分の歯に近い噛み心地を得られることが特徴です。見た目も自然に仕上がるため、メリットの多い治療方法の一つです。


■歯が抜けたまま放置するリスク

◎周囲の歯にも影響する

歯が抜けてしまっても「特に困っていないから」「噛めるから」とそのままにしてしまう方もいます。しかし、歯が抜けた状態を放置すると、周囲の歯が動いて歯並びや噛み合わせが乱れることがあります。


また、噛みにくくなることで食事に影響が出たり、他の歯に負担がかかったりすることもあります。


歯が抜けたまま放置することで起こる影響については、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。


【大人の歯の喪失は40代からが注意】

大人の歯は一度失うと自然に戻ることはありません。歯を長く保つためには、むし歯や歯周病の予防、定期的な歯科検診が大切です。


また、歯を失ってしまった場合も早めに治療を検討することで、口の健康を守ることにつながります。



東岡崎ジョイ歯科
歯科医師
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