Column 矯正治療の豆知識

マウスピースの付け方ガイド|インビザラインの正しい着脱とコツ

マウスピースの付け方ガイド|インビザラインの正しい着脱とコツ

■マウスピース矯正を始めたら最初に覚えたい装着と取り外しの基本


インビザラインのマウスピース、きちんとはまっているか不安に感じたことはありませんか?


指で押し込んだつもりでも数ミリ浮いているケースは珍しくありません。付け方・外し方の手順やチューイーの活用法、アタッチメントがあるときの注意点まで、具体的なコツをまとめました。


この記事の要点まとめ


  • マウスピースは前歯から奥歯へ順番に装着し、チューイーで密着させることが重要です
  • 外すときは奥歯の内側から前歯へ浮かせ、アタッチメント付きは焦らず少しずつ外します
  • 装着時間の遵守と正しい着脱手順が矯正計画をスムーズに進めるカギになります

■マウスピースの正しい付け方|装着手順とチューイーの使い方

■マウスピースの正しい付け方|装着手順とチューイーの使い方

◎装着の基本手順|前歯から奥歯へ順番にはめるやり方


まずは手をしっかり洗い、清潔な状態からスタートしましょう。マウスピースを前歯側からあて、左右の奥歯方向へ少しずつ均等に押し込んでいきます。


片側だけに力が偏ると歪みにつながりやすいため、左右交互に押していくのがポイントです。歯で噛み込んではめようとすると破損のおそれがあるので、必ず指の腹を使うようにしましょう。


◎チューイーで仕上げる|数ミリの浮きを防ぐフィットのコツ


指で押し込んだだけでは、数ミリほど浮いているケースが少なくありません。そこで活用したいのがチューイー(シリコン製の小さな筒)です。


前歯から奥歯へ順番に、各歯のあたりで5〜10回ずつしっかり噛み込みます。まんべんなく噛むことでマウスピースが歯面に密着し、計画どおりの力が伝わりやすくなります。


当院では口腔内スキャナー(iTero)を活用してフィットを精密に確認できる体制を整えておりますので、装着感に不安があればお気軽にご相談ください。


◎「はまった」と思っても浮いている? よくある装着ミスと見分け方


「カチッとはまった感覚があったのに、よく見たら浮いていた」という声は珍しくありません。


見分け方としては、鏡でマウスピースの縁と歯ぐきの境目に隙間がないかチェックするのが手軽。とくに奥歯まわりは浮きが生じやすいエリアです。


噛み合わせに違和感がある場合も、フィットが甘いサインと捉えて早めに確認しましょう。


■マウスピースの正しい外し方|アタッチメントがある場合の着脱の注意点


◎外し方の基本|奥歯の内側から順に浮かせる手順


外すときは装着と逆の流れが基本。奥歯の内側(舌側)に指先をかけ、片側ずつゆっくり浮かせていきます。


左右の奥歯が外れたら、前歯方向へそっと引き下げましょう。前歯側から外そうとするとマウスピースが変形しやすいので、順番を守ることが大切です。


◎アタッチメント付きの着脱で気をつけたいこと


アタッチメント(歯の表面に付く小さな突起)があると、着脱のたびに少し引っかかりを感じる場合があります。


無理に引っ張るとマウスピースの破損やアタッチメントの脱落につながるおそれがあるため、焦らず少しずつ浮かせるのが鉄則です。爪で難しいときは、アライナーリムーバーという専用の小さな器具を使うとスムーズです。


使い方がわからない場合は、担当の歯科医師やスタッフへ気軽にお尋ねください。


◎着脱をスムーズにするために日頃から意識したいポイント


矯正をスムーズに進めるカギは、決められた装着時間をしっかり守ることです。装着時間が不足すると歯の移動計画にずれが生じやすくなるほか、マウスピースの変形リスクも高まります。


外したあとはすぐ専用ケースにしまう習慣をつけておくと、紛失や破損の予防に効果的です。着脱がうまくいかないときや痛みを感じるときは、自己判断で様子を見続けるよりも早めに歯科医院へ相談するのが安心です。


当院では、一人ひとりに寄り添った対応を行っておりますので、小さな疑問でもお気軽にお声がけください。


■よくある質問


Q. チューイーは毎回使う必要がありますか?

A. マウスピースを装着するたびに使用するのが望ましいとされています。毎回しっかりフィットさせることで、計画に沿った矯正が進みやすくなります。


Q. アタッチメントが取れてしまったらどうすればよいですか?

A. 慌てずに、できるだけ早めに通院中の歯科医院へ連絡してください。ご自身で接着し直すのは避け、歯科医師に再装着してもらうと安心です。


Q. マウスピースが浮いているかどうか自分で判断できますか?

A. 鏡を使って、歯ぐきとマウスピースの縁のあいだに隙間がないか確認するのが手軽な方法です。違和感が続くようであれば、歯科医院でチェックを受けると確実です。


Q. 装着や取り外しのときに痛みがあるのは普通ですか?

A. 新しいマウスピースに替えた直後は、多少の圧迫感や軽い痛みを覚えることがあります。数日たっても強い痛みが続く場合は、早めに歯科医師へ相談してください。


荻野 一樹

歯科医師


東岡崎ジョイ歯科

理事長

荻野 一樹

▶ 監修者プロフィール

経歴
愛知県豊田市出身
愛知県立豊田西高校 卒業
国立鹿児島大学歯学部歯学科 卒業
医療法人小室会 小室歯科ステーション診療所 勤務
東岡崎ジョイ歯科開院
医療法人JOY 設立
株式会社ジョイ SONA DENTAL LABORATORY 設立
実習受け入れ実績:名古屋医療秘書福祉&IT専門学校(歯科助手実習)
資格・所属学会
エンジェルキッズ竜美丘園 園医
社団法人日本健康寿命を伸ばす会 代表理事
オステムインプラント公認アドバイザー
大阪口腔インプラント研究会25期生
大森塾8期生
臨床歯科麻酔管理指導医
日本有病者歯科医療学会