インプラント治療の豆知識 COLUMN

副鼻腔炎の既往がある方へ|サイナスリフトのリスクと注意点

副鼻腔炎の既往がある方へ|サイナスリフトのリスクと注意点

「鼻の近くを手術する」と聞いて足が止まってしまった方へ


骨が足りないのでサイナスリフトが必要です——そう説明されても、若い頃に蓄膿症で苦しんだ記憶があると、その場ですぐには決められないものです。上顎洞は鼻とつながる空洞で、手術によって炎症が起こる可能性はゼロではありません。ただ、どんな仕組みでトラブルが起こり、何を事前に確認すればリスクを抑えられるのかを知れば、判断の材料はぐっと増えます。この記事では上顎洞炎や粘膜損傷の起こり方、術前検査、術後の過ごし方までを順に整理します。


この記事の要点まとめ


  • 副鼻腔炎の既往があっても現在の上顎洞の状態次第で骨造成を検討できる場合があります。
  • 事前に歯科用CTで状態を確認し、必要に応じて耳鼻咽喉科と連携して計画を立てます。
  • 術後は鼻を強くかむ等の気圧変化を控え、違和感がある際は速やかに相談することが大切です。

なぜ上顎の奥歯はインプラントで骨を増やす治療が必要になりやすいのか

なぜ上顎の奥歯はインプラントで骨を増やす治療が必要になりやすいのか

上顎の奥歯の真上には、上顎洞という空洞が広がっています。鼻とつながった副鼻腔のひとつで、その底面と歯の根の先が数ミリしか離れていない方も珍しくありません。下顎に比べて上顎の骨はもともと海綿骨が多く柔らかい傾向があり、骨量・骨密度の両面でインプラントを支える条件が整いにくい部位とされています3。


骨が薄くなる主な原因(抜歯後の吸収や蓄膿症の影響)


歯を抜くと、その歯根を支えていた骨は役割を失い、少しずつ吸収されていきます。上顎の奥歯ではこれに加えて、上顎洞が下方向へ広がる「含気化」という変化が重なるため、抜歯後の期間が長いほど、垂直的な骨の高さが確保しにくくなる傾向があります。時間の経過とともに骨の輪郭は徐々に変化していきます。


入れ歯を長く使ってきた場合も、粘膜を介した圧力で顎堤(歯ぐきの土手)がやせていくことがあります。さらに、過去に副鼻腔炎を繰り返した方では、上顎洞の粘膜が肥厚したり、洞内の環境が変化していることも。骨の高さそのものより、粘膜の状態が治療計画を左右するケースもあります1。


サイナスリフトとソケットリフトの違いと使い分けの目安


どちらも上顎洞底挙上術と呼ばれる骨造成の方法ですが、入り口が違います。


  • サイナスリフト(側方から行う方法):頬側の骨に小さな窓を開け、直接目で確認しながら上顎洞粘膜を持ち上げ、骨補填材を入れる術式。残っている骨の高さが少ない場合に選ばれることが多い方法です。
  • ソケットリフト(歯を埋める穴から行う方法):インプラントを埋め込む穴から専用器具で洞底を押し上げる術式。残存骨が比較的多く残っており、持ち上げる量が少なくて済む場合に検討されます。

持ち上げる高さが大きいほど粘膜への負担も増えるため、残存骨量と必要挙上量のバランスで選択されます。なお、骨補填材を入れずに粘膜を挙上してできた空間の血餅に骨形成を任せる方法についても検討が進んでおり、補填材を用いた方法との比較研究が報告されています46。


骨を増やさずに埋入できる部位との判断基準


骨造成が常に必要なわけではありません。残存骨の高さと幅が十分にあり、上顎洞との距離が確保できていれば、通常の埋入で進められることもあります。また、埋入位置を少し前方にずらす、短いインプラント体を用いる、傾斜させて骨のある部位を狙うといった設計で、洞への侵襲を避ける方針が取られる場合も。


一方で、上顎洞の中に隔壁がある、粘膜の肥厚が強い、鼻から洞への排出路が塞がりぎみといった所見があるときは、慎重な判断が求められます。どの方法が向くかは、骨の形と上顎洞の状態を立体的に確認したうえで決まるため、二次元のレントゲンだけで結論を出すことはできません。


なお、インプラント治療および骨造成は公的医療保険が適用されない自由診療です。主なリスク・副作用は次のとおりです。


  • 手術当日から数日にかけて、痛み、腫れ、出血、皮膚や粘膜の内出血(紫斑)、口が開けにくい感じ、一時的な発熱が生じることがあります。
  • まれに、手術部位の細菌感染、傷口が閉じにくい(治癒の遅れ)、糸が早期に外れるといったことが起こります。
  • まれに、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)の穿孔、上顎洞炎、鼻からの出血、骨補填材の漏出や吸収、インプラント体が骨と結合せず脱落する(インテグレーションの失敗)といった合併症が報告されています。
  • まれに、周囲の歯や血管・神経の損傷、唇や頬のしびれ、副木(仮歯)の破損などが起こることがあります。
  • 治療後も清掃が不十分な場合や喫煙・全身疾患の影響がある場合、インプラント周囲炎を起こし、支える骨が減ることがあります。

副鼻腔炎の既往がある方が知っておきたい上顎洞のリスク


「鼻の手術ではないのに、どうして上顎洞炎の話が出るのか」と疑問に思う方は多いはずです。上顎洞は歯と薄い骨一枚で隣り合っているため、歯科側の処置が洞内環境に影響しうる、という構造的な事情があります3。


上顎洞炎が起こる仕組みと歯性・鼻性の違い


上顎洞炎は原因によって大きく二つに分けられます。


  • 歯性上顎洞炎:歯の根の先の炎症、歯周病、抜歯やインプラント処置などが引き金となり、歯の側から洞内へ炎症が波及するもの。片側だけに症状が出やすく、鼻水に強い悪臭を伴うことがあるのが特徴です。
  • 鼻性上顎洞炎:かぜやアレルギー性鼻炎などをきっかけに、鼻の側から炎症が広がるもの。左右両側に症状が出ることが比較的多いとされます。

若い頃に蓄膿症と言われた経験がある方は、既往によって洞粘膜が厚くなっていたり、洞から鼻への通り道(自然孔)が狭くなっていたりすると、術後に洞内の分泌物が排出されにくくなる可能性があります。ここが、既往のある方にとって注意すべき点です1。


手術中に粘膜(シュナイダー膜)が破れた場合の対処・回復の流れ


上顎洞の内側を覆う薄い膜をシュナイダー膜と呼びます。厚さは1mm前後、部位によってはそれ以下で、骨造成ではこの膜を破らずに持ち上げることが求められます。ただし穿孔(小さな破れ)は術中偶発症として一定の頻度で報告されており、特に洞内に隔壁がある場合や粘膜が薄い場合に起こりやすいとされます。


穿孔が生じた際は、その場でコラーゲン膜などで被覆して閉鎖を図る、穴が小さければ粘膜を折り返して重ねる、といった対応が取られます。範囲が大きいときは骨補填材の充填を見送り、粘膜の治癒を待ってから改めて計画を立て直す判断もあります。その場で無理に進めないことが、結果的に洞内の感染を避けることにつながります。


よくある誤解「蓄膿症の経験があると手術できない」は本当か


過去に副鼻腔炎を患ったという事実だけで、骨造成を伴うインプラント治療の対象から外れるわけではありません。判断の分かれ目は「既往があるかどうか」ではなく「今の上顎洞がどういう状態か」です。


炎症が現在も続いている、鼻づまりや膿性の鼻汁がある、洞の排出路が閉塞している——こうした所見がある場合は、先に耳鼻咽喉科での治療が優先されます。逆に、症状が長く落ち着いており、画像上も洞内に明らかな貯留や強い粘膜肥厚がなければ、条件を整えたうえで検討できる場合もあります。既往を隠さず伝えることが、安全な計画づくりの出発点になります。


手術前に確認しておきたい検査と体の状態


上顎洞に関わる処置では、術前にどこまで情報を集めたかが計画の精度を左右します。学会でも、インプラント治療における画像診断と全身状態の評価の重要性が繰り返し示されています3。


CT検査でわかる骨の状態と上顎洞の位置関係


従来のパノラマレントゲンは平面の画像のため、骨の「厚み」や上顎洞の立体的な形までは読み取れません。歯科用CTを用いると、次のような情報が把握できます。


  • 残っている骨の高さと幅、骨密度の傾向
  • 上顎洞の底面の形状、隔壁の有無と位置
  • 洞粘膜の肥厚の程度、貯留物の有無
  • 洞と鼻をつなぐ排出路の通り具合
  • 血管の走行(側方から窓を開ける際に避けるべき部位)

当院では歯科用CTに加え、口腔内スキャナー(iTero)やマイクロスコープを備えており、骨の状態と噛み合わせの両面から治療計画を立てられる環境を整えています。公式サイトでも「完全担当医制により、患者さんに寄り添った治療計画を立案」という方針を掲げており、検査結果をその場で見ていただきながら説明する時間を大切にしています。


耳鼻咽喉科での事前確認が必要になるケース


画像や問診で次のような所見があるときは、歯科単独で進めず、耳鼻咽喉科と連携したうえで判断されます。


  • 慢性的な鼻づまり、片側だけの膿性の鼻汁が続いている
  • CTで上顎洞内に明らかな貯留像や強い粘膜肥厚がある
  • 鼻茸(ポリープ)や鼻中隔の形態による通気障害が疑われる
  • 季節性のアレルギー症状が強く、時期によって鼻の状態が大きく変動する

先に鼻側の炎症を落ち着かせてから歯科処置に進むほうが、術後の経過は安定しやすいと考えられています。相談の際は、過去の副鼻腔炎の治療歴や服薬内容をメモしておくと話が早く進みます。


喫煙が骨の定着に与える影響


喫煙は末梢の血流を低下させ、創部への酸素と栄養の供給を妨げます。骨造成では補填材の周囲に新しい血管と骨が入り込む過程が必要になるため、血流の低下は治癒の遅れにつながりうる要因です。加えて、上顎洞粘膜の線毛運動が障害されると、洞内の分泌物を排出する働きも弱まります。


骨造成の治癒環境を高める試みとして、自家血由来の血小板濃縮物を併用する方法の研究も報告されていますが、いずれにせよ喫煙という基礎条件の影響は小さくありません5。禁煙の開始時期や期間は状態によって異なるため、担当医と相談のうえ計画を立てることをおすすめします。


術後の過ごし方と再発を防ぐための自己確認

術後の過ごし方と再発を防ぐための自己確認

上顎洞に関わる処置では、手術そのものと同じくらい術後数週間の過ごし方が経過を左右します。特に「気圧」と「血流」が変わる行動には注意が必要です14。


鼻を強くかまない・気圧変化を避ける生活上の注意点


持ち上げた粘膜と骨補填材が安定するまでの間、洞内の圧力が急に変わる行動は避けます。


  • 鼻を強くかまない:片方ずつ軽く押さえてゆっくり、が基本。くしゃみは口を開けて逃がす
  • 飛行機への搭乗:離着陸時の気圧変化が加わるため、時期は担当医に確認する
  • 水中での活動:スキューバダイビングや深く潜る動作は、指示があるまで見合わせる
  • 激しい運動・サウナ・長風呂・飲酒:血流が増して腫れや出血が強まる可能性がある
  • ストローの使用や強いうがい:口腔内が陰圧になる動作も控える

期間の目安は術式や範囲によって変わりますが、気圧・血流の変化を伴う行動は一定期間控えるよう説明されることが一般的です。仕事の予定や旅行の計画がある場合は、手術日を決める前に伝えておくと調整しやすくなります。


上顎洞炎の初期症状(鼻水の色・圧痛など)の確認方法


術後の腫れや鼻からの少量の出血は、数日で落ち着いていくことが多いものです。一方、次のようなサインが出てきた場合は洞内の炎症を疑う手がかりになります。


  • 黄色や緑がかった、粘り気の強い鼻汁が手術した側から出る
  • 鼻の奥に今までと違うにおいを感じる
  • 頬骨のあたりや目の奥に、押すと響くような痛み(圧痛)がある
  • 前かがみになると頭が重い、拍動するような痛みが増す
  • 片側だけ鼻づまりが続き、日ごとに強くなる

左右差があるかどうかは、自分で確認しやすい目安です。鏡の前で頬を軽く押し比べてみると、違いに気づきやすくなります。


症状が出た場合に受診を検討する目安


手術直後の一時的な変化か、対応が必要な炎症かの線引きは自己判断が難しいところ。おおまかな目安として、手術後数日を過ぎても腫れや痛みが軽くならない、いったん落ち着いた症状がぶり返した、膿のような鼻汁や発熱が出たといった場合は、早めに手術を受けた歯科医院へ連絡してください。


鼻づまりや鼻汁が主で口の中に異常が見当たらないときは、耳鼻咽喉科での診察が必要になることもあります。歯科と耳鼻咽喉科のどちらへ行くべきか迷う場合も、まず手術を担当した歯科医院に相談すれば、紹介を含めて判断してもらえます。「様子を見る」より「早めに伝える」ほうが、選べる対処の幅が広がります。


愛知県で相談先を選ぶ際に確認しておきたい点


骨造成を伴う治療は、埋入して終わりではありません。骨が安定するまでの待機期間を含めると、治療全体で半年から1年程度かかることもあります。だからこそ、通い続けられるかどうかが判断材料になります2。


愛知県岡崎市内で通院を続けやすい医院選びの視点


術後は経過確認のための短時間の受診が入ります。骨造成を伴う上顎のインプラント治療は公的医療保険が使えない自由診療で、一般的な目安としては治療期間6ヵ月〜1年程度、通院回数は検査・診断で1〜2回、手術で1〜2回、治癒期間中の経過確認で3〜4回、被せ物の型取りと装着で2〜3回を合わせた8〜12回程度とされます。費用の一般的な相場はインプラント1本あたり20万〜50万円程度、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)が別途5万〜20万円程度という価格帯が挙げられることが多いようです。これらは一般的な相場であり当院の費用ではありません。実際の期間・回数・費用は骨の状態や術式によって異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。


あわせて、主なリスク・副作用も確認しておいてください。


  • 手術当日から数日にかけて、痛み、腫れ、出血、内出血による紫斑、口が開けにくい感じ、一時的な発熱が生じることがあります。
  • まれに、手術部位の細菌感染、傷口が閉じにくい(治癒の遅れ)が起こります。
  • まれに、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)の穿孔、上顎洞炎、鼻からの出血、骨補填材の漏出や吸収、インプラント体が骨と結合せず脱落することがあります。
  • まれに、周囲の歯や血管・神経の損傷、唇や頬のしびれが起こることがあります。
  • 治療後も清掃状態や喫煙・全身疾患の影響により、インプラント周囲炎を起こし、支える骨が減ることがあります。

仕事や家事の合間に立ち寄れる場所かどうかで、通院の負担感はかなり変わります。確認しておきたいのは次のような点です。


  • 自宅や勤務先からの移動時間、駐車場の台数
  • 予約の取りやすさ(Web予約の有無、待ち時間の傾向)
  • 何かあったときに連絡・相談できる窓口があるか
  • 埋入後のメンテナンスを同じ医院で継続できるか

愛知県内は車移動が中心の地域が多く、駐車スペースの確保や送迎対応の有無は現実的な確認事項になります。当院でも、通院のしやすさに配慮した対応を行っています。


事前診断の充実度を確認する(歯科用CTなどの設備)


上顎洞に関わる処置では、立体的な画像診断が計画の前提になります。歯科用CTがあるか、撮影したデータを画面で一緒に見ながら説明してもらえるか。この2点は初回相談で確認しておくと安心です。


加えて、外科処置に対応したオペ室や滅菌設備、口腔外バキュームなど感染対策の体制も見ておきたいところ。設備の有無だけでなく、それを使って何をどう説明してくれるかが、判断材料としては重要になります。


初回相談で聞いておきたい質問リスト


一度の説明で全部を理解するのは難しいものです。以下をメモに書き出して持参すると、聞き漏らしを減らせます。


1. 自分の残存骨量では、どの術式が候補になるか。骨造成を避ける選択肢はあるか

2. 過去の副鼻腔炎の既往について、どんな追加確認が必要か

3. 粘膜穿孔が起きた場合、その日はどう対応し、計画はどう変わるか

4. 治療全体の期間と通院回数の見通し

5. 術後に控える行動と、その期間の目安

6. 埋入後のメンテナンスの頻度と内容


費用についても遠慮なく確認を。金額の内訳(検査・診断、手術、骨補填材、被せ物、術後のメンテナンス)をどこまで含んだ総額なのかを聞いておくと、他院の説明と比べるときにも役立ちます。前述の金額は一般的な相場であり当院の費用ではありません。当院の費用は診察のうえでご案内します。


家族に相談する前に情報を整理したいという方は、こうした質問への回答をそろえてから持ち帰るのが現実的な進め方です。


よくある質問


Q. 20代の頃に蓄膿症を経験しました。今は症状がありませんが、手術を受けられる可能性はありますか。


A. 既往があること自体で一律に対象外となるわけではありません。判断のポイントは現在の上顎洞の状態です。CTで粘膜の肥厚や貯留の有無、洞から鼻への排出路の通り具合を確認し、必要に応じて耳鼻咽喉科での診察を経てから方針を決めていきます。まずは既往歴を詳しく伝えたうえで、検査を受けることをおすすめします。


Q. 骨造成をせずにインプラントを入れる方法はありますか。


A. 残存する骨の高さと幅、上顎洞との距離によっては、埋入位置をずらす、短いインプラント体を選ぶ、角度をつけて骨のある部位を狙うといった設計で対応できる場合があります。ただしどの方法にも適応条件があり、噛み合わせの力のかかり方も考慮が必要です。立体的な画像診断のうえで、候補となる選択肢を比較して検討します。


Q. 術後、いつから飛行機に乗れますか。


A. 気圧の変化が上顎洞にかかるため、術式や挙上した範囲によって目安は変わります。一般には数週間程度の間隔をあけるよう説明されることが多いものの、一律の基準はありません。出張や旅行の予定がある場合は、手術日を決める段階で伝えておくとスケジュールを調整しやすくなります。


Q. インプラント治療は医療費控除の対象になりますか。


A. 治療を目的としたインプラント治療は、医療費控除の対象となる医療費に含まれると一般に扱われています。骨造成にかかる費用や通院の交通費も対象に含まれる場合があります。還付される金額は所得や年間の医療費総額によって変わるため、詳しくは国税庁の情報や税務署でご確認ください。


Q. 手術中に粘膜が破れたら、その日の手術は中止になるのでしょうか。


A. 破れの大きさによります。小さければコラーゲン膜などで被覆して処置を続けられることもありますし、範囲が広い場合は骨補填材の充填を見送り、粘膜が治癒してから改めて計画を立て直す判断が取られます。どちらも想定内の対応で、事前にどう対処するかを確認しておくと不安が和らぎます。


参考文献


1. 厚生労働省. 健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康). https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 公益社団法人 日本歯科医師会. https://www.jda.or.jp/

3. 日本口腔インプラント学会. https://www.shika-implant.org/

4. Lie SAN, Claessen RMMA, Leung CAW et al. Non-grafted versus grafted sinus lift procedures for implantation in the atrophic maxilla: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 2022. PMID: 33849784 / DOI: 10.1016/j.ijom.2021.03.016

5. Meng Y, Huang X, Wu M et al. The Effect of Autologous Platelet Concentrates on Maxillary Sinus Augmentation: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials and Systematic Review. BioMed Research International. 2020. PMID: 32626762 / DOI: 10.1155/2020/7589072

6. Yang J, Xia T, Wang H et al. Outcomes of maxillary sinus floor augmentation without grafts in atrophic maxilla: A systematic review and meta-analysis based on randomised controlled trials. Journal of Oral Rehabilitation. 2019. PMID: 30537184 / DOI: 10.1111/joor.12753


荻野 一樹

歯科医師


東岡崎ジョイ歯科

理事長

荻野 一樹

▶ 監修者プロフィール

経歴
愛知県豊田市出身
愛知県立豊田西高校 卒業
国立鹿児島大学歯学部歯学科 卒業
医療法人小室会 小室歯科ステーション診療所 勤務
東岡崎ジョイ歯科開院
医療法人JOY 設立
株式会社ジョイ SONA DENTAL LABORATORY 設立
実習受け入れ実績:名古屋医療秘書福祉&IT専門学校(歯科助手実習)
資格・所属学会
エンジェルキッズ竜美丘園 園医
社団法人日本健康寿命を伸ばす会 代表理事
オステムインプラント公認アドバイザー
大阪口腔インプラント研究会25期生
大森塾8期生
臨床歯科麻酔管理指導医
日本有病者歯科医療学会