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インプラント治療の歴史と日本での普及状況



インプラント治療は、歯の欠損に対する効果的な治療法として広く認知されつつありますが、その歴史は古代にまで遡ります。

近年では技術進歩により治療の成功率が飛躍的に向上し、多くの人々にとって有効な治療法となっています。

しかし、日本におけるインプラント治療の普及率は、まだまだ低い状態が続いています。

この記事では、インプラント治療の歴史と日本での普及状況について詳しく紹介し、その理由を探ります。


■様々な試みの中で

◎普及のきっかけは1960年代

インプラント治療の起源は古代エジプトやマヤ文明にまで遡ります。

これらの文明では、歯の欠損を補うために貝殻や骨片を用いるなど、初期的なインプラントの試みが行われていました。

しかし、現代のインプラント治療が広く普及するきっかけとなったのは1960年代のことです。


◎チタンの重要性

スウェーデンのブローネマルク教授が、チタンと骨が結合する特性「オッセオインテグレーション」を発見したことが大きな転機となりました。

この発見により、チタン製のインプラントが開発され、安定した治療結果を得ることが可能となりました。

この技術革新により、インプラント治療は世界中で急速に普及し、多くの患者様がその治療を受けるようになりました。



■日本での普及状況、低い理由とは?

◎全体の2.7%

日本におけるインプラント治療の普及率は全体の2.7%と低く、他の先進国に比べても14位という位置にあります。

この普及の低さにはいくつかの要因があります。


◎歯に対する意識の違い

まず、日本では歯に対する意識が他国に比べて低いことがあげられます。

欧米では美しい歯並びや健康な口腔内環境が重要視される一方で、日本ではまだその意識が浸透していない部分があります。

歯の健康維持や見た目の美しさに対する関心が低いため、インプラント治療の選択が遅れることが多いです。


◎費用の負担が大きい

インプラント治療の費用の負担が大きいことも普及の障害となっています。

日本ではインプラント治療は健康保険の適用外であるため、高額な費用が必要となります。

これは多くの患者様が治療を躊躇する原因の一つといえるでしょう。

しかし、アメリカなど治療が高額な国でもインプラントが浸透しているケースもあるため、あくまで原因の一つといえそうです。


◎インプラント治療を行える歯科医師が少ない

インプラント治療には高度な技術と知識が必要であり、これを習得するためには専門的な教育と経験が必要です。

しかし、現状ではこの分野に精通した歯科医師が比較的不足しており、多くの患者様が安心して治療を受けられるまでには少し時間がかかるかもしれません。


◎海外メーカーのインプラントを使用する

日本では主に海外メーカーのインプラントが使用されています。

これにより、輸入コストや技術指導の問題も加わり、治療の普及が遅れているともいえます。



【まだまだ普及していないが、メリットの多い治療法】

インプラント治療は、まだまだ日本では普及していない治療法ですが、そのメリットは多岐にわたります。

インプラントは自然の歯に近い感覚を得られ、噛む力や美しさを回復させることができます。

また、隣接する歯に負担をかけずに治療が行えるため、長期的な口腔内の健康維持にとってもいい方法です。

義歯やブリッジとは異なり、インプラントは骨と結合するため、顎骨の維持という効果もあります。

今後、インプラント治療の普及が進むことで、多くの患者様がその恩恵を受けられるようになることが期待されます。

当院では経験豊富な歯科医師がインプラント治療を行っています。

治療をご検討中の方はぜひご相談ください。


東岡崎ジョイ歯科
歯科医師
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