「前歯が出ているんだけど、これって、出っ歯?」
「八重歯は歯並びの乱れなの?」
悪い歯並び(歯並びの乱れ)でお悩みの方は少なくありません。
歯科医療では、歯並びの乱れを「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼びます。
どんな歯並びだと、不正咬合に分類されるのでしょうか?
今回は、お悩みの方も多い「歯並びの乱れ(不正咬合)」の種類、主な8つをご説明します。
目次
■あなたはどれに当てはまる? 主な歯並びの乱れ(不正咬合)の種類 8つ
1.上顎前突(じょうがくぜんとつ)
一般的な名称:出っ歯
上顎前突とは、上顎や上の前歯が前方に突き出している歯並びの乱れです。
2.下顎前突(かがくぜんとつ)(反対咬合(はんたいこうごう))
一般的な名称:受け口、しゃくれ
下顎前突(反対咬合)とは、下顎や下の前歯が前方に突き出している歯並びの乱れです。
3.叢生(そうせい)
一般的な名称:ガタガタ歯、デコボコ歯、乱杭歯(らんぐいば)、八重歯
叢生とは、変な方向に歯が生えていたり、歯がねじれている、歯が重なっている歯並びの乱れです。永久歯に生え変わる際にスペースが足りず、ねじれていたり重なって生えてしまっている場合は叢生に分類されます。
{八重歯は叢生(ガタガタ歯)の一種}
実は、八重歯(やえば)は叢生の一種。
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犬歯が前方に突き出している
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歯が重なっている
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変な方向に歯が生えている
上記のような状態を指す言葉であり、八重歯は叢生に分類されます。
4.空隙歯列(くうげきしれつ)
一般的な名称:すきっ歯
空隙歯列とは、歯と歯のすき間が大きく開いた歯並びの乱れです。
{空隙歯列の一種「正中離開」}
空隙歯列の一種としては、正中離開(せいちゅうりかい)も。
上の真ん中の前歯(乳中切歯(子ども)、中切歯(大人))にすき間が開いた状態を正中離開(せいちゅうりかい)と呼び、正中離開は空隙歯列に分類されます。
5.開咬(かいこう)
一般的な名称:開咬、オープンバイト
開咬とは、歯全体を噛み合わせた時に、上下の前歯に隙間が生じ、奥歯に負担がかかっている歯並びの乱れです。
6.過蓋咬合(かがいこうごう)
一般的な名称:過蓋咬合、ディープバイト
過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯に大きく覆いかぶさっている歯並びの乱れです。
7.交叉咬合(こうさこうごう)
一般的な名称:交叉咬合、クロスバイト
通常、歯は上の歯が外側・下の歯が内側にあるのが自然です。
しかし、交叉咬合では歯列の一部において逆になっている(下の歯が外側にある)歯並びの乱れです。
8.切端咬合(せったんこうごう)
一般的な名称:切端咬合、受け口(と呼ばれる場合も)
通常、歯は上の前歯が少しだけ、前に位置している&下の前歯に覆いかぶさっているのか自然。
ですが、切端咬合では、上下の前歯が、ちょうど前歯のフチ(切端)でカチカチと噛み合っている歯並びの乱れです。
切端咬合は下顎が前方に突き出しているケースが多く、「受け口」と呼ばれる場合も。
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上記8つが、主に見られる代表的な歯並びの乱れ(不正咬合)です。あなたの歯並びの乱れに当てはまるものはありましたでしょうか?
歯並びの乱れに関連し、次の項では、混同されやすい「歯並び」と「噛み合わせ」の違いについて、お話しします。
■「歯並び」と「噛み合わせ」の意味の違い
◎歯並びは歯の見た目、噛み合わせは歯の機能面を指す言葉
「歯並び」「噛み合わせ」
上記の言葉は似ているようですが、両者は、それぞれに持つ意味が異なります。
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歯並び
歯並びとは、歯の見た目を指す言葉です。
歯が並んでいる見た目のみを指す言葉であり、噛む・発音するなどの歯の機能面の意味は含まれません。
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噛み合わせ
噛み合わせとは、歯の機能面を指す言葉です。
噛み合わせは、噛む・発音するなどの歯の機能面を指す言葉であり、歯の見た目の意味は含まれません。
【歯並びの乱れ、歯の見た目でお悩みの方はお気軽にご相談ください】
歯並びが乱れている方は、噛み合わせも乱れていることが多いです。
噛み合わせが乱れており、噛む機能・発音・呼吸などに支障が出ている場合は、患者さんの年齢や歯・顎の状態に応じて
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小児矯正
お口の筋トレ(MFT)、拡大装置など
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成人矯正
マウスピース矯正、ワイヤー矯正
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外科的矯正
口腔外科・形成外科で行う顎の骨切り手術など
上記のような矯正治療が必要とされるケースも。
– 矯正の無料相談を受け付けています –
東岡崎ジョイ歯科では、矯正の無料相談を受付中です。
「子どもの歯並びの乱れが気になる」
「歯並びの乱れで悩んでいる」
「インビザラインの治療内容について知りたい」
など、歯並びの乱れでお悩みの方、矯正治療全般に関するご質問・ご不安がある方は、当院までお気軽にご相談ください。ご予約はWEB/お電話にて承っております。
カウンセリングでは、歯科医師が患者さんの現在のお悩みやご希望をお伺いします。じっくりとお話をお伺いし、一人ひとりの方に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。