「マウスピース矯正で歯並びを整えたい… でも、たくさんの矯正ブランドがあって、迷うなあ…」
「安いから、このマウスピース矯正でいっか!」
透明で目立ちにくいなど、手軽さから注目を集めている「マウスピース矯正」。
当院でも、世界シェアトップのマウスピース矯正「インビザライン」による矯正治療を行っています。
人気のマウスピース矯正ですが、中には、10万円程度から始められる「格安マウスピース矯正(LCM:Low Cost Mouthpiece)」も(インビザラインの矯正費は30~100万円前後)。
格安マウスピース矯正とインビザラインには、どのような違いがあるのでしょうか?
目次
■格安マウスピース矯正とインビザラインの違い(機能性の違い)
◎2016年以降にサービスを開始した格安マウスピース矯正ブランドが多い
格安マウスピース矯正ブランドは、インビザラインの特許が切れる2016年前後に矯正サービスを開始したブランドが多いです(※)。
(※)格安マウスピース矯正ブランドがインビザラインを
模倣していることを指摘するものではありません。
{インビザラインのサービス開始は1999年}
インビザラインを運営する米国のアライン・テクノロジー社は、1997年創立。2年後の1999年には、世界初の実用的なマウスピース矯正「インビザライン」のサービスの提供を開始しました。
◎格安マウスピース矯正ブランドは治療工程の一部にアナログ式(人の手作業)が残る
格安マウスピース矯正ブランドは、以下のように、治療工程の一部にアナログ式(人の手作業)が残るものが多いです。
[アナログ式の治療工程の例]
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印象材(シリコン・石膏)を用いた歯型取り
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歯科技工士によるマウスピースの作製
など、歯科医師・歯科技工士による手作業での治療工程
アナログ式の治療工程は、歯科医師・歯科技工士の技術が高ければ良い治療結果を得られることもあります。しかし、歯科医師・歯科技工士の技術が低い場合、アナログ式の治療工程は人の手が介することによってヒューマンエラーが生じるおそれも。
{インビザラインは“フルデジタル式”マウスピース矯正}
インビザラインは“フルデジタル式”のマウスピース矯正です。
インビザライン矯正では、以下のような、すべての治療工程をアプリや機械が行います(※)。
[インビザライン矯正で行う、フルデジタル式の治療工程の概容]
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口腔内デジタルスキャナー「iTero(アイテロ)」を用いての歯型取り(印象材を用いての歯型取りは不要)
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矯正シミュレーションアプリ「クリンチェック」による矯正の治療計画の立案・修正・変更
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専用工場にて、機械がオートメーションでマウスピースを作製
(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師が関与します。
すべての治療工程をアプリや機械が行うことで、人の手によって生じ得るヒューマンエラーをできる限り排除している点がインビザラインの特徴です。
■格安マウスピース矯正の中には、注意が必要なブランドも(安全性の違い)
◎定期通院が不要な格安マウスピース矯正ブランドも
格安マウスピース矯正の中には、定期通院を不要としている矯正ブランドも存在します。
歯の矯正は専門的な難しい歯科治療です。
矯正を成功に導くためには、
矯正開始前の診察・検査を入念に行うことはもちろん、矯正中、定期的に歯科医師が実際に目の前で見て患者さんの口腔内の状態をチェックすることが重要になります。
※格安マウスピース矯正の中には、
矯正プログラムに定期通院を組み入れている
格安マウスピース矯正ブランドも存在します。
通院せずに行う格安マウスピース矯正では、歯科医師が実際に目の前で患者さんの口腔内の状態をチェックしないため、
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治療計画どおりに歯が動かない
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顎の骨の外側に歯が飛び出す
など、矯正中に起こり得るトラブルに対し、歯科医師がその場で迅速に対処できないおそれがあります。
◎インビザラインは矯正中、2ヶ月に1回程度のペースで歯科医師が口腔内の状態を確認します
インビザラインでは、矯正中、2ヶ月に1回程度のペースで定期的に通院していただきます。
定期通院の際は、歯科医師が歯並び・口腔内の状態を入念に確認。定期通院でむし歯・歯周病や口腔内の異常が見つかった場合は、処置・治療を行うこともあります。矯正中に起こり得るトラブルに対しても、歯科医師による処置・治療を進めていきます。
定期通院の診察にて、治療計画どおりに歯が動いていない場合は、治療計画の修正・変更を行うケースも。
定期通院時以外にも、口腔内などに何らかの異変が生じたときは、診療時間内であれば、いつも矯正で通っている歯科医院で臨機応変な診療を受けられる点がインビザライン(を含む矯正治療(※))のメリットです。
(※)格安マウスピース矯正ブランドを除く、
大手の歯科医療メーカーが運営する
インビザライン・クリアコレクトなどの
マウスピース矯正。および、従来のブラケット矯正。
【機能性・安全性を高めたマウスピース矯正ブランドを選ぶことをおすすめします】
安さ・通院不要の手軽さなどで注目が集まっている、格安マウスピース矯正(LCM)。注目が集まってはいますが、中には、歯科医師が実際の医療現場で迅速に対処できない可能性が課題になっていることも。
矯正治療をスムーズに進め、矯正中のトラブルに迅速に対処するには、機能性・安全性の高さが重要なポイントです。
当院では矯正無料相談を随時行っております。ご質問があればわかりやすく丁寧に回答していますので、カウンセリングも活用しながら納得がいく治療方法を検討してみましょう。