部分入れ歯を使っている方の中には、「食事のときにずれる」「会話中に取れそうになる」「しゃべりにくい」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく入れ歯を作製したのに、合わずに違和感が続くと、日常生活に大きなストレスとなってしまいます。実はこうした入れ歯特有のお悩みは、インプラント治療で解決できる場合があります。
ここでは部分入れ歯のよくあるトラブルと、その解決策としてのインプラントについて詳しくご紹介します。
目次
■部分入れ歯のよくあるお悩み
◎入れ歯がズレる、外れる
部分入れ歯は、残っているご自身の歯にクラスプというバネをかけて固定しますが、噛む力が強いと外れやすくなることがあります。
また、歯肉や顎の骨は時間とともに変化するため、数年前に作った入れ歯が合わなくなり、ズレる、取れるといった問題が起こりやすくなります。
◎しゃべりにくい
入れ歯は人工の床(歯肉部分)にある程度厚みがあるため、舌の動きや発音に影響することがあります。特に「さ行」「た行」「ら行」などが言いにくく、会話がスムーズにいかないことも。
人と話す機会が多い方にとって大きなストレスとなるポイントです。
◎噛みにくい、食べにくい
部分入れ歯は天然歯に比べて安定性が劣るため、硬いものや弾力のあるものを噛むと浮き上がってしまうことがあります。
両側でバランスよく噛めず、片側ばかりで咀嚼するクセがついてしまう方も少なくありません。
◎見た目が気になる
部分入れ歯の金属バネは笑ったときに目立ってしまい、審美的に気になってしまう方も多いです。特に若い世代や人前に出る機会の多い方にとっては大きな心理的負担となります。
■インプラントなら解決できる理由
◎天然歯のように固定される
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
しっかりと骨に固定されるため、ズレる、取れるといった不安が少なく、安定して噛むことができます。
◎しゃべりやすく、違和感が少ない
部分入れ歯と違い、インプラントの形状は天然歯と近い見た目です。
そのため、舌の動きを邪魔せず、発音も自然になり、しゃべりにくいという悩みから解放されるでしょう。
◎しっかり噛めて食事が楽しめる
インプラントは天然の歯と同じように強い噛む力を発揮できます。
硬いものや弾力のある食べ物も安心して噛めるため、食事の幅が広がります。
※硬すぎるものを食べ続けるとトラブルにつながる可能性があります。
◎見た目も良い
インプラントは歯肉から自然に生えているように見えるため、見た目が自然です。
金属のバネが見える心配もないため、コンプレックスを抱くことなく笑えることで精神的な負担の軽減にもつながります。
◎耐久性の違い
入れ歯は数年ごとに作り替えが必要になることがありますが、インプラントは適切にケアすれば、多くの場合10年、20年と長く使うことができます。
◎残っている歯への影響もない
部分入れ歯はバネをかける歯に負担がかかり、将来的にその歯まで失うリスクがあります。
一方でインプラントは独立して治療できるため、他の歯に負担をかけません。
■こんな方にインプラントはおすすめ
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入れ歯がずれて会食や会話に不安を感じる方
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入れ歯が取れるのではないかと心配で思い切り笑えない方
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しゃべりにくく、人とのコミュニケーションに支障を感じている方
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入れ歯が合わず、何度調整しても違和感が残る方
【インプラントならではのメリット】
部分入れ歯は欠損歯を補う方法として広く使われていますが、ズレる、取れる、しゃべりにくい、合わないといった悩みを持つ方が多いのも事実です。
顎の骨の変化や残存歯への負担によって、時間とともにさらに不安定になることもあります。
インプラント治療は、こうした部分入れ歯特有の不快感を解消できるメリットの多い治療法です。入れ歯でストレスを感じている方にとって、生活の質を大きく改善する選択肢のひとつとなるでしょう。