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上下の顎の骨
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上下の前歯
が前に突き出た状態を指す、「口ゴボ」。
先月のブログでは、口ゴボの概容・原因・治し方について、ご説明をさせていただきました。
お悩みの方も多い口ゴボですが、口ゴボの中には、「口ゴボだけど、歯並びが良い」ケースも。
「口ゴボだけど、歯並びが良い」場合、歯の矯正や外科的矯正(顎の骨切り手術など)はしなくてもイイのでしょうか?
目次
■「口ゴボだけど、歯並びが良い」人って、本当にいるの?
◎「口ゴボだけど、歯並びが良い(実際に歯並びが良いor歯並びが良く見えているだけ)」の方はいらっしゃいます
「口ゴボだけど、歯並びが良い」と聞くと、「本当にそんな人、いるの?」とにわかには信じがたいかもしれません。
実際に「口ゴボだけど、歯並びが良い」方はいらっしゃいます。
「口ゴボだけど、歯並びが良い」方はいらっしゃるのですが、注意したい点も。
「口ゴボだけど、歯並びが良い」ケースでは、
口ゴボだけど、実際に歯並びが良い方のほか、口ゴボだけど、見る角度などによって「歯並びが良く見えているだけ」(実際は歯並び(≒噛み合わせ)が乱れている)の方もいらっしゃるのです。
次の項では、「口ゴボだけど、歯並びが良い(or歯並びが良く見えているだけ)」の理由について、ご説明します。
■「口ゴボだけど、歯並びが良い(or歯並びが良く見えているだけ)」の主な理由
以下のような要素(因子)を持つ方は、「口ゴボだけど、歯並びが良く見えているだけ」の場合があります。
1.上下の顎or上顎の骨格は大きい(=口ゴボ)ものの、歯列のアーチは綺麗に保たれている(=実際に歯並びが良い)
上下の顎or上顎の骨格が大きいと、骨格の大きさに伴う顎の前方への突き出しにより、口ゴボになることがあります。
口ゴボになることがあるのですが、顎の骨格が大きい方の中には、
顎が前方へ突き出している(=口ゴボ)」ものの、「歯列のアーチは綺麗に保たれている(=実際に歯並びが良い)」ケースも。
顎の骨格が大きい方は口腔内のスペースが広いため、6~12歳頃の歯の生え変わりの時期に永久歯がまっすぐ綺麗に生えやすいです。永久歯がまっすぐ綺麗に生えることで、顎の骨格が大きい方は、
顎が前方に突き出してはいる(=口ゴボ)ものの、歯並びが良い(=実際に歯並びが良い)ケースがあります。
2.均等に近い形で前歯が前方に突き出しており、正面から見ると歯並びが良く見える(実際は出っ歯)
出っ歯で下顎が小さい(下顎が後ろにひっこんでいる)方は、上の前歯の前方への突き出し+下顎の後方へのひっこみが原因で口ゴボになることがあります。
上記のような方は口ゴボになることがあるのですが、
上の前歯が均等に近い形で全体的に前方に突き出している場合、正面から見ると「歯並びが良く見える(実際は出っ歯)」ケースも。
3.唇が厚く、歯並びが良い方が「口ゴボに見えているだけ」のケース
唇が厚い方(いわゆる「タラコ唇」の方)は、顎が前方に突き出していなくても、唇の厚さのせいで口ゴボに見えてしまうことがあります。
実際は口ゴボではなく、唇が厚いだけの方が歯並びが良いケースでは、
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口ゴボに見えるものの(=実際は口ゴボではない)、歯並びが良い(=実際に歯並びが良い)
場合があります。
{唇が厚い+顎の骨が前方に突き出している(=口ゴボ)ケースも}
唇が厚く、顎の骨が前方に突き出している(=口ゴボ)方もいらっしゃいます。
4.顎の先端の皮膚や顎の内側の粘膜が薄く、“口ゴボ度合い”が強調されている(軽度の口ゴボ+実際に歯並びが良いケース)
顎の皮膚や粘膜が薄いと、顎の輪郭がくっきり見えるため、顔の下半分が“しっかりしている”印象になります。
その状態で、前歯や顎が少し前に出ていると、実際には軽度の口ゴボでも、見た目には口元の突出感が強調されてしまうことがあります。
結果、歯並びが整っていも、顔の骨格や皮膚の厚みによって“口ゴボっぽく”見えるケースがあります。
■「口ゴボだけど、歯並びは良い」場合、歯の矯正や外科的矯正(顎の骨切り手術など)はしなくてもイイ?
◎口ゴボを含め、噛む・発音するなどの歯・顎の機能面に支障が出ている場合は、矯正(歯の矯正、外科的矯正)を受けることをおすすめします
少々長くなりましたが、上記の1~4のような理由により、「口ゴボだけど、歯並びが良い(実際に歯並びが良いor歯並びが良く見えているだけ)」場合も。
「口ゴボだけど、歯並びが良い(実際に歯並びが良いor歯並びが良く見えているだけ)」場合、歯の矯正や外科的矯正(顎の骨切り手術など)はしなくてもイイのでしょうか?
答えは、「歯・顎の状態によっては、矯正を受けた方が良いケースがある」です。
口ゴボを含め、歯・顎の異常が原因でお口・顎周りの機能面に支障が出ている場合は、矯正(歯の矯正、外科的矯正)を受けることをおすすめします。
[歯の矯正、外科的矯正が必要になることがある、お口・顎周りの機能面の支障の例]
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前歯で食べ物をうまく噛み切れない
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唇に力を入れないとお口を閉じられない
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発音しにくいことがある
上記のような機能面の支障のほか、
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見た目にコンプレックスがあり、人前でついつい、手で口元を隠してしまう
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仕事・恋愛など、人付き合い・コミュニケーションの場面で消極的になりがち
などのお悩みがある方は、コンプレックスを低減・解消するには矯正(歯の矯正、外科的矯正)が選択肢になります。
◎「軽度の口ゴボで、実際に歯並びが良い」場合は、矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいケースも
以下のような口ゴボは、矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいことも。
[矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいこともある口ゴボ]
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軽度の口ゴボではあるものの、実際に歯並びが良い(前述の3と4に該当する方)
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東岡崎ジョイ歯科では、矯正に関する一定水準以上の知識と技術を持つ「矯正専門医」による矯正治療を行っています。
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フルデジタル式マウスピース矯正「インビザライン」をはじめとして、ワイヤー矯正、リンガル矯正(裏側矯正)にも対応可能です。未成年のお子さんを対象にした小児矯正も実施しています。
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口ゴボ(上下顎前突or上顎前突(出っ歯で下顎が小さい方))
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出っ歯
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受け口
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ガタガタ歯
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開咬
など、歯並びの乱れ・顎の骨格異常でお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、歯科医師が患者さんの現在のお悩みやご希望をお伺いします。じっくりとお話をお伺いし、一人ひとりの方に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。