歯科矯正は長い期間と大きな費用がかかる歯科治療です。
長い期間と大きな費用がかかるからからこそ、矯正治療を受ける前には、患者様ご自身に確認していただきたいいくつかのポイントがあります。
今回は、矯正治療前に確認しておきたい「3つのポイント」をご説明します。矯正をご検討中の方に役立つ内容となっておりますので、ぜひ、記事をご参照ください。
目次
■ポイント①ご自身のお口・顎の状態を確認し、理解しておく
1-1.どのような歯並びの乱れで、どの矯正方法が合っているかを確認
矯正を始める前には、患者様が、ご自身のお口・顎の状態を確認して理解しておくことが大切です。
まずは、クリニックの無料相談を利用して、出っ歯、ガタガタ歯、受け口など、ご自身の歯並びの乱れがどのような状態かをカウンセラーや歯科医師に確認してもらいましょう。
診察では、歯並びの乱れ方に応じて、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、どちらの矯正方法が合っているかを歯科医師が提案してくれます。歯科医師の提案を聞くことで、「自分の歯並びにはこの矯正方法が合っているんだな」とご納得した上で矯正を始めやすくなります。
ご自身の歯並びの乱れ方を確認する際には、顎の骨格により歯並びの乱れが起きているのかどうかをチェックすることも重要です。顎の骨格が原因で歯並びが乱れている場合は、顎の骨切り手術などの外科的矯正が必要になるケースがあります。外科的矯正が必要なケースでは形成外科や口腔外科、美容外科での手術になります(※)。
(※)外科的矯正の治療では、歯科医
院での歯科矯正も併せて行います。
1-2.歯周病・むし歯の有無をチェック
矯正治療は装置で力をかけ、歯を動かします。より安全に安定して歯を動かすためには、矯正を受ける患者様の歯や顎の骨が健全な状態であることが欠かせません。
矯正前の検査では歯並びや顎の状態を確認すると共に、歯周病・むし歯の有無もチェックします。歯科医師から伝えられる検査・診断結果をよく聞き、ご自身の歯や顎の骨の状態が健全であるのか、または、何らかの問題があり、歯周病・むし歯治療が必要なのかを確認しておきましょう。
■ポイント②矯正中の注意点を確認し、理解しておく
2-1.矯正中に守るべきこと、してはいけないことを確認
矯正治療では装置を装着して力をかけ、歯を動かします。
固定式のワイヤー矯正の場合、矯正中は歯や顎・装置に負担がかからないようにするため、硬い物や歯にくっつく物は食べてはいけません(※)。また、ワイヤー矯正の矯正中は、装置をつけた状態でのブラッシング方法を身につける必要があります。
(※)顎の骨(歯槽骨)の代謝をさまたげないよう
にするため、マウスピース矯正においても、矯正
中の食事では硬い物を控える必要があります。
ワイヤー矯正のみならず、マウスピース矯正でも守るべきこと、してはいけないことがあります。
マウスピース矯正は取り外し式のマウスピースを用いて歯並びを整えます。水を除き、矯正中の飲食時にはその都度、マウスピースを脱着しなければいけません。また、マウスピース矯正ではしっかり歯を動かすために、1日につき20時間以上のマウスピースの装着が定められています(※)。
(※)マウスピース矯正のブランドにより、定められ
た1日のマウスピースの装着時間が異なります。
上記のような「矯正中に守るべきこと、してはいけないこと」を知らないまま矯正を始めてしまうと、矯正が始まった後に「こんなにめんどくさいなら、矯正なんてしなければよかった」「もうやめたい」と矯正に対するモチベーションが低下してしまうおそれがあります。
矯正を始める前には、「矯正中に守るべきこと、してはいけないこと」を確認して理解し、ご納得した上で矯正治療を受けましょう。
2-2.矯正治療で起こり得る副作用・リスクを確認
矯正治療は装置で力をかけて歯を動かすため、歯や歯ぐき・顎の骨(歯周組織)に負担がかかります。負担がかかるため、矯正中・矯正後は歯や歯周組織を中心に副作用が発生することがあります。
副作用に加え、歯や歯ぐき・顎の骨に負担がかかることによる歯周組織へのリスクも存在します。
{矯正の副作用:歯根の吸収}
矯正における代表的な副作用の一つに、装置で力をかけることによる歯根の吸収があります(歯根が溶けて短くなる)。
矯正では装置で力をかけ、歯根膜内の血管から分泌される破骨細胞&造骨細胞による骨代謝を利用して歯並びを整えます。
破骨細胞&造骨細胞の働きにより、矯正では歯を支える顎の骨である歯槽骨の吸収が起きるほか(主作用)、力をかけることで歯根そのものが吸収して短くなることがあります(副作用)。矯正治療では歯根が吸収し、多少、歯根が短くなるのは珍しいケースではありません。
(※)主作用・・・治療において必要な、本来の身体の反応。
(※)副作用・・・治療において本来の目的
から外れた、好ましくない身体の反応。
矯正治療中の歯根の吸収は珍しくありませんが、歯が抜け落ちるほど歯根が大きく吸収して短くなるケースは稀です。ほとんどの場合、装置でかける力を調整することで歯根の大きな吸収を抑えられます。
{矯正のリスク:歯ぐきの退縮、歯のエナメル質の微細なひび}
歯根の吸収のほか、歯ぐきが下がるリスクや、ワイヤー装置を外すときに歯のエナメル質に微細なひびが入る可能性など、矯正にはさまざまな副作用・リスクがあります。
—–
通常、矯正治療を受ける前には、歯科医師が上記を含むさまざまなリスク・副作用を説明します。歯科医師からの説明を聞き、矯正のリスク・副作用を理解した上で矯正治療を始めることでが大切です。
あらかじめ、矯正のリスク・副作用を理解しておくことで、矯正治療が始まった後に「こんなリスクなんて、聞いていない」「こんなんだったら、矯正なんてやめれば良かった」と後悔・がっかりする可能性を低減できます。
■ポイント③費用・支払い方法を確認しておく
3-1.全体の費用がどの程度の金額になるか、把握しておくことが重要
矯正は大きな費用がかかる歯科治療です。矯正方法や患者様の症状によって異なりますが、全体矯正では百数十万以上の費用がかかるケースもあります。
矯正治療を受ける前には、矯正でかかるすべての料金を含めた全体の費用(総額)がどの程度の金額になるか、歯科医師に尋ねて確認しておきましょう。
事前に総額を確認しておくことで、矯正を始めた後に「思っていたよりも、高くなってしまった」「HPに表示されている金額よりも高く、歯科医師に不信感を抱いた」などのがっかりする・納得できない事態を避けやすくなります。
3-2.「都度払い」or「トータルフィー」、どちらの支払い方式なのかをチェック
矯正治療では主に以下の2つの支払い方式を採用しています。
・都度払い
・トータルフィー
都度払い式は、検査・診断・矯正装置、矯正中の通院時に行う装置の調整など、行われる診療や処置に対してその都度、費用を支払う方式です。
トータルフィー式は、矯正治療にかかる費用のすべて(総額)をまとめて支払う方式になります。
どちらの支払い方式かは、矯正を始める前に歯科医師やスタッフから説明があります。支払い方式を理解し、ご納得した上で矯正を始めるようにしましょう。
支払い方式を理解せずに矯正を始めた場合、「何だか、頻繁にお金を請求されている気がする(都度払い式に対する感想)」と感じてご納得できず、歯科医師やクリニックに対して不信感を抱いてしまうおそれがあります。
■無料相談を活用し、クリニック選びの参考にすることをおすすめします
◎患者様ご自身が心からご納得して矯正治療を受けるために、無料相談を活用しましょう
現在は、矯正の無料相談を行っているクリニックが増えています。
長い期間と大きな費用がかかる矯正治療。矯正を受ける前には、ご自身に合ったクリニックを慎重に選ぶことが大切です。
患者様ご自身が心からご納得して矯正治療を受けるために、クリニックの無料相談を活用し、伝えたいこと・聞きたいことをすべて歯科医師に話しましょう。
無料相談では今回ご紹介した3つのポイントを歯科医師に尋ねて確認すると共に、院内の印象や歯科医師・スタッフの態度もチェックしておくことが重要です。
院内の印象や歯科医師・スタッフの態度が良ければ、矯正中の通院時にストレスを感じにくくなります。好印象のクリニックであれば、患者様も「通院が楽しい」「早くクリニックに行って診てもらいたい」と通院に対して前向きになる効果を期待でき、矯正中のモチベーションUPにつながります。
【矯正の無料相談を受け付けています】
東岡崎ジョイ歯科では、矯正の無料相談を受け付けています。
「インビザラインの治療内容について知りたい」
「矯正に副作用やリスクはあるの?」
「金属アレルギーでも矯正治療は受けられる?」
など、インビザラインや矯正に関するご質問・ご不安がある方は当院までお気軽にご相談ください。ご予約はWEB・お電話にて承っております。
カウンセリングでは歯科医師が患者様の現在のお悩みやご希望をしっかりとお伺いし、お1人お1人に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。