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インプラントの術後の手入れはどうやるの?


インプラントは、失った歯の機能を回復させる優れた治療法ですが、術後の手入れが非常に重要です。

天然歯よりも入念なケアが必要とされるインプラントは、適切な清掃を行うことで長持ちし、健康な状態を維持することができます。

この記事では、インプラントの日常での清掃方法と、歯科医院でのメンテナンスについて解説します。


■インプラントの清掃の重要性

◎インプラント周囲炎を防ぐため

インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病と同じように歯茎に歯垢(プラーク)や歯石が残っていると、歯周病菌が増殖し、インプラントの周囲に炎症が生じます。放置すると歯周病菌が骨を溶かし、インプラントが不安定になったり、脱落したりする恐れがあります。

これを防ぐためには、日常的に徹底した清掃が不可欠です。

インプラント周囲の歯肉はデリケートなため、適切な清掃が健康維持の鍵となります。


◎長期的な成功率を高めるため

インプラントは、適切な手入れを行うことで長期間にわたり機能を維持することが可能です。

日々のケアを怠ると、インプラントの寿命が短くなり、再治療が必要になる可能性があります。

これを避けるためにも、適切な清掃を心がけましょう。


■インプラントの日常での清掃方法

◎正しい歯磨きを行う

インプラントの周囲を健康に保つためには、正しい歯磨き方法が不可欠です。

歯ブラシを45度の角度で歯肉にあて、優しく小刻みに動かして歯垢(プラーク)をしっかりと除去することが重要です。

また、電動歯ブラシを使用する場合も、同様の注意を払いながら丁寧に磨くことが大切です。


◎毎日きちんと清掃する

インプラントの周囲は天然歯に比べて汚れがたまりやすいです。

毎日、食後にしっかり清掃し、汚れをためないようにしましょう。

また、もし外出時で清掃が難しい場合でも口をゆすぐなどしてなるべくきれいに保つようにしましょう。


◎デンタルフロスや歯間ブラシの使用

インプラントの周囲の歯肉や歯の隙間を清潔に保つためには、デンタルフロスや歯間ブラシが有効です。

特に、インプラント専用のフロスを使用すると、細かい部分までしっかりと清掃することができます。


◎ワンタフトなどの小さい歯ブラシの使用

インプラントの清掃には、ワンタフトブラシの使用が効果的です。

ワンタフトブラシは、筆のような形をした小さい歯ブラシで、インプラント周囲や歯間の細かい部分にアクセスしやすく、通常の歯ブラシでは届きにくい場所までしっかりと清掃できます。

特に強い曲面のある奥歯のインプラントや、隙間が狭い部分には、ワンタフトブラシが役立ちます。


■歯科医院でのメンテナンス

◎定期的なプロフェッショナルクリーニング

インプラントを長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なプロフェッショナルクリーニングが欠かせません。

専門的な器具を使用して、日常の清掃では取り切れない歯垢(プラーク)や歯石を除去することができます。これにより、インプラント周囲の健康が保たれます。


◎インプラントの状態チェック

歯科医院でクリーニングを受けると同時に、定期的にインプラントの状態をチェックできます。

何か変化があれば歯科医師がレントゲンを用いて、骨の状態やインプラントの安定性を確認します。

異常があれば早期に対応でき、問題が大きくなる前に治療が可能です。


【お手入れと寿命が直結!】

インプラントは、失った歯を補う優れた治療法ですが、適切な術後のケアが求められます。日常の清掃では、デンタルフロスやワンタフトブラシなどを活用し、インプラント周囲を清潔に保つことが重要です。

また、定期的な歯科医院でのメンテナンスを怠らず、インプラントの状態をチェックしてもらうことで、長期的な健康を維持することができます。

インプラントを大切にし、快適な口腔内環境を保ちましょう。


東岡崎ジョイ歯科
歯科医師
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