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マウスピース矯正比較その② インビザラインとシュアスマイル、ディパールの違いについて



東岡崎ジョイ歯科では、世界シェアトップのマウスピース矯正ブランド「インビザライン」による矯正治療を行っています。


世界シェアNo.1のインビザラインをはじめとして、マウスピース矯正ブランドにはたくさんの種類があります。以前、ブログでも、インビザラインとクリアコレクト、キレイラインの比較をさせていただきました。


クリアコレクト、キレイライン以外にも、世の中にはまだまだ多くのマウスピース矯正ブランドが存在します。最近、注目が集まり、患者様からのお問い合わせも多いのが「シュアスマイル」と「ディパール」です。


そこで今回は、前回にひき続き、マウスピース矯正比較その②として、インビザライン・シュアスマイル・ディパールの3社のマウスピース矯正ブランドにはどのような違いがあるのかについて、ご紹介します。


■インビザラインとシュアスマイルの共通点&ディパールの特徴

◎インビザライン、シュアスマイルは実績のある大手メーカーが提供するマウスピース矯正

インビザラインとシュアスマイルには、共通点があります。それは、どちらも、歯科業界において実績のある大手メーカーという点です。


インビザラインは、マウスピースの世界No.1企業、アメリカのアライン・テクノロジー社によって運営されています。


シュアスマイルは、世界最大手の歯科機器メーカーであるアメリカのデンツプライシロナ社によって運営されています。デンツプライシロナは、セラミックの詰め物・被せ物を機械が自動で設計・作製するシステムの「セレック」を開発した会社としても有名です。また、インプラントの分野においてもデンツプライシロナは世界トップクラスのシェアを誇ります(アストラテックインプラント)。


現在、世界において、実績のある大手メーカーが提供するマウスピース矯正は以下の4つです。


・インビザライン(アラインテクノロジー)

・クリアコレクト(ストローマン)

・シュアスマイル(デンツプライシロナ)

・スパーク(オームコ)


◎大手メーカーが提供するマウスピース矯正は「フルデジタル式」

上記の、大手メーカー4社が提供するマウスピース矯正は、すべての治療工程をアプリや機械が行う「フルデジタル式」のマウスピース矯正です。


すべての治療工程をアプリや機械が行うことで、歯科医師や歯科技工士など、人の手が介することによって発生し得るヒューマンエラーを極限まで減らしています(※)。


(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師も関与します。


◎ディパールはLCM(格安マウスピース矯正)の一種

インビザラインとシュアスマイル、また、前回ご紹介したクリアコレクト、および、スパーク(日本未発売)は、実績のある大手メーカーが提供するフルデジタル式のマウスピース矯正です。


一方、前回ご紹介したキレイラインや、今回ご説明するディパールはLCM(ローコストマウスピース:格安マウスピース矯正)の一種です。


LCMとは、インビザラインなどの大手と比べて、安い費用で矯正ができることをセールスポイントにしているマウスピース矯正ブランドです。LCMの多くが、インビザラインの特許が切れる2017~2018年前後にサービスを開始しており、いわゆる「インビザラインのフォロワー的な存在」とされています。


◎ディパールを含む、LCMの多くは、治療工程にアナログ式が残る

ディパールを含む、LCMの多くは矯正の治療工程の一部にアナログ式が残ります。後述しますが、ディパールではマウスピースの作製を歯科技工士が行う点が特徴です(=アナログ式)。


マウスピースの作製のほか、ディパールでは、クリニックによってはデジタルスキャナーではなく、石膏・シリコンを用いた従来の歯型取りを行っているところも(=アナログ式)。



■インビザライン

①矯正方式


フルデジタル式


インビザラインでは、矯正シミュレーションアプリ「クリンチェック」が治療計画の立案・修正・変更を行います(※)。


(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師も関与します。


クリンチェックにより、矯正中の歯の動き方や仕上がりの歯並びの様子を患者様が目で見て確認できる点がインビザラインの大きな特長の一つです。


②特色


{革新的な独自技術を次々と開発}


インビザラインは、以下のような、革新的とも言える技術・機器を次々と開発。マウスピース矯正のパイオニア的存在として、日本を含む世界中の歯科医院でインビザラインが採用されています。


・石膏やシリコンを用いず、デジタル光学式スキャナーで歯型取りを行う「iTero(アイテロ)」

・歯を動かす力を高め、複雑な歯の動きを可能にする「アタッチメント」

・マウスピースのフィット感を高め、歯を動きやすくする「スマートトラック」


③対応できる歯並びの乱れ・矯正の範囲


[歯並びの乱れ]


・軽度~重度


[矯正の範囲]


・部分矯正

・全体矯正


インビザラインは独自技術のアタッチメントにより、軽度~重度まで、さまざまな種類の歯並びの乱れに幅広く対応できます(※)。


(※)多くの歯を抜く必要がある抜歯矯正は、インビザ

ラインでは効率的に治療を行えない場合があります。


矯正の範囲は、インビザラインは部分矯正・全体矯正、どちらにも対応可能です。


④料金


45100万円前後


数あるマウスピース矯正ブランドの中でも、インビザラインはもっとも料金が高いマウスピース矯正とされています。



■シュアスマイル

①矯正方式


フルデジタル式


シュアスマイルでは、AI技術により、歯の動かし方を3Dシミュレーションすることで治療計画の立案・修正・変更を行います(※)。


(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師も関与します。


CTと連動し、歯根や顎の骨を含めた精密な矯正シミュレーションを行います}


シュアスマイルの大きな特長は、CTと連動し、歯根や顎の骨の形状を含めた精密な矯正シミュレーションを行える点です。


現在は、インビザラインもクリンチェックにて、歯根や顎の骨の形状を含めた精密な矯正シミュレーションを行っています。しかし、2021年頃までは、インビザラインのクリンチェック画面では歯ぐきから上の歯冠(しかん)と歯ぐきしか表示されませんでした。


シュアスマイルはインビザラインのクリンチェックが歯根や顎の骨の形状を表示する何年も前から、歯冠・歯根・歯ぐき・顎の骨が見えるシミュレーションシステムを確立しています。精彩な歯・歯周組織のシミュレーション画像を確認可能なシステムにより、シュアスマイルは、治療計画の立案・修正・変更における精密性を高めている点が特長です。


②特色


{マウスピースに加え、ワイヤー矯正のワイヤー加工も機械が自動で行います}


シュアスマイルはマウスピースに加え、ワイヤー矯正で用いるワイヤーの加工も機械が自動で行います。


シュアスマイルはフルデジタル式マウスピース矯正です。インビザラインと同様に、シュアスマイルでは専用の技工所(工場)で機械がマウスピースを作製します。マウスピースに加え、シュアスマイルは、ワイヤー矯正の必要がある場合はワイヤー装置の作製も可能です。プログラムされたデータを基に、シュアスマイルでは機械によるワイヤーの折り曲げを行います。

 

{マウスピースの形状を工夫し、歯を動かす力を高めています}


シュアスマイルで用いるマウスピースは、歯ぐきまで覆う幅の高い形をしている点が特長です(インビザラインのマウスピースは歯ぐきを覆いません)。歯ぐきまで覆うデザインのため包み込むようなフィット感があり、歯を動かす力を高めています。


歯ぐきまで覆う幅の高いデザインに加え、マウスピースの縁の部分に丸みを持たせた「スカラップ」、または、縁をまっすぐにした「ストレート」など、トリムラインをカスタマイズできる点も、シュアスマイルならではのユニークな特長として挙げられます。


③対応できる歯並びの乱れ・矯正の範囲


[歯並びの乱れ]


・軽度~重度


[矯正の範囲]


・部分矯正

・全体矯正


シュアスマイルはアタッチメントにより、軽度~重度まで、さまざまな種類の歯並びの乱れに幅広く対応できます(※)。


(※)多くの歯を抜く必要がある抜歯矯正は、シュアスマ

イルでは効率的に治療を行えない場合があります。


シュアスマイルは独自の幅の高いデザインにより、マウスピースと歯・歯ぐきとのフィット感&歯を動かす力を高めています。歯を動かす力を高めているため、インビザラインと比べて、シュアスマイルは歯につけるアタッチメントの数を少なくできる点が特長です。


矯正の範囲は、シュアスマイルは部分矯正・全体矯正、どちらにも対応しています。


④料金


2590万円前後


インビザラインと比べて、シュアスマイルは料金に幅があります。幅があるのは、シュアスマイルでは決まった年数(1~3年など)で治療をするプランと、患者様ご自身がマウスピースの枚数を決めて料金を支払うプランがあるためです。マウスピースの枚数を決めるプランの場合、少ない枚数であれば、比較的安く、矯正を行える可能性があります。



■ディパール

①矯正方式


デジタル+アナログ式


ディパールでは、歯科医師、および、歯科技工士がシミュレーションソフトを使って治療計画の立案・修正・変更を行います。


歯型取りはデジタルスキャナーによるデジタル式、もしくは、石膏・シリコンを用いるアナログ式のどちらにも対応しています(※)。


(※)提携クリニックにより、対応できる歯型取りの形式が異なります。


②特色


{歯科技工士がマウスピースを作製}


ディパールでは、歯科技工士がマウスピースを作製します(アナログ式)。


{公式LINEによるオンラインサポート&提携クリニックでのオフラインサポート}


矯正中は公式LINEにて、スタッフが質問や相談に答えてくれるオンラインサポートを実施しています。


オンラインサポートに加え、提携クリニックでの歯科医師によるオフラインサポートにも対応可能です。


{関東地方を中心にクリニックと提携}


2024年現在、ディパールは関東地方を中心に全国で20数院のクリニックと提携しています。


クリニックの多くが関東地方に集中しているため、関東地方にお住まいでクリニックが近くにある方は比較的通いやすい点がメリットです。一方、関東地方以外で、クリニックが近くにない方は、ディパールの矯正は利用しづらいデメリットも。


③対応できる歯並びの乱れ・矯正の範囲


[歯並びの乱れ]


・軽度~やや重度


[矯正の範囲]


・部分矯正

・全体矯正


ディパールは軽度~やや重度の歯並びの乱れに対応しています(※)。


(※)多くの歯を抜く必要がある抜歯矯正は、ディパール

では効率的に治療を行えない場合があります。


矯正の範囲は、ディパールは部分矯正・全体矯正、どちらにも対応可能です。


④料金


3070万円前後


ディパールはLCMのため、インビザラインやシュアスマイルなどの大手メーカーと比べると、リーズナブルな料金設定です。


ディパールには以下の4種類のプランがあり、歯並びの状態に合わせてプランを選べる料金体系になっています。歯並びの状態に合わせてプランを選べる点は、インビザラインやシュアスマイルと同様です。


・ショート············ (308,000円):軽度の後戻りなどに対応

・スタンダード······· (429,000円):軽度のすきっ歯、軽度の叢生などに対応

・ロング··············· (554,400円):中程度の叢生、軽度の開咬などに対応

・ハイブリッド······· (693,000円):中程度~重度の叢生、反対咬合などに対応



【歯並びの状態やご希望に合ったマウスピース矯正を選ぶことをオススメします】

マウスピース矯正を受ける際は、歯並びの状態やご希望に合った矯正ブランドを選ぶことが大切です。


しっかり歯並びを治したい方は、軽度~重度の歯並びの乱れに対応しており高い技術力を持つインビザライン・シュアスマイルが適しています(※)。


(※)多くの歯を抜く必要がある抜歯矯正は、マウスピー

ス矯正では効率的に治療を行えない場合があります。


一方、安い費用でマウスピース矯正をしたい方、歯並びの乱れがあまり大きくない方は、ディパールにすることで、リーズナブルに矯正を行える可能性があります。


– 矯正の無料相談を受け付けています –


東岡崎ジョイ歯科では、矯正の無料相談を受け付けています。


「インビザラインの治療内容について知りたい」

「矯正に副作用やリスクはあるの?」

「金属アレルギーでも矯正治療は受けられる?」


など、インビザラインや矯正に関するご質問・ご不安がある方は当院までお気軽にご相談ください。ご予約はWEB・お電話にて承っております。


カウンセリングでは歯科医師が患者様の現在のお悩みやご希望をしっかりとお伺いし、お1人お1人に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。


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