インプラントを入れたいけど、歯ぎしりをする癖があり、治療が可能なのかどうか悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
もし歯ぎしりのある方でも、全ての方のインプラント治療が不可能になるわけではありません。
歯ぎしりがある方のインプラントはどのような点に気をつけたら良いのでしょうか。
また歯ぎしりの影響と改善方法についても解説します。
目次
■歯ぎしりの影響
◎歯のすり減り
歯ぎしりにはいくつかの種類がありますが、特に左右にぎりぎりと歯をこすり合わせるような歯ぎしりの癖がある方は、歯のすり減りが大きくなります。
歯のすり減りが起こると歯が平らになり、知覚過敏などが起こる可能性があります。
◎顎関節症
歯ぎしりは基本的に夜間に起こります。
夜間の無意識下でかかる力は、昼間、通常歯を噛み合わせた時の力の10倍以上といわれています。
これにより歯だけでなく、筋肉や関節にも強い力がかかり、顎関節症発症のリスクが高まります。
◎歯の破折、修復物、補綴物の破損
強い力がかかるため、歯折が起こるだけでなく、修復物や補綴物の破損につながります。
◎歯並びの変化
歯はお口の中にかかる力によって日々移動しています。
歯ぎしりがあると常に大きな力がかかるため歯並びが大変変化しやすくなります。
◎歯周病の悪化
歯周病は歯槽骨の吸収を伴う病気です。
歯槽骨に対し歯ぎしりで強い力がかかると、より早く歯槽骨の吸収が進み、歯周病が悪化する原因となります。
■歯ぎしりの原因
◎ストレス
歯ぎしりの原因はたくさんありますが、大きな原因の1つとして、ストレスがあります。
普段歯ぎしりをしない方でもストレスがかかると「歯ぎしりをしている」と家族から指摘されることもあるようです。
しかし、たまったストレスを夜間の歯ぎしりで解消しているという説もあり、ストレスと歯ぎしりの関係性については難しい面もあります。
◎歯並び、噛み合わせが良くない
歯並び、噛み合わせが良くないとその違和感により、夜間歯ぎしりを行ってしまうことがあります。
◎眠りが浅い
喫煙、アルコールなどで眠りが浅くなると、歯ぎしりを行う方がいらっしゃいます。
◎鼻疾患がある
鼻疾患があると呼吸が制限され、眠りが浅くなりやすいため歯ぎしりの原因となることがあります。
■歯ぎしりがある方がインプラント治療を受けたい場合
◎歯ぎしりが重度のものは適応範囲外となることも
歯ぎしりがあるからといって、インプラント治療ができないわけではありませんが、強い歯ぎしりがあり、脱落のリスクが著しく高い方はインプラント治療を受けられないこともあります。
◎ナイトガードを使用する
歯ぎしりがある方は、インプラント入れた後は、ナイトガードを使用するなどして歯にかかる力を軽減しましょう。
◎ストレスを溜めない
なるべくストレスを溜めないようにしましょう。
緊張する仕事の合間に少しストレッチを行うなどして、意識的にリラックスできる時間を作ると良いかもしれません。
◎歯並びや噛み合わせを改善する
歯並び、噛み合わせに問題がある方は歯科医院で治療を行ってください。
◎睡眠環境の見直し
暑い、寒いなど睡眠が浅くなるような環境を見直し熟睡できるようにしましょう。
また鼻疾患がある方は、耳鼻咽喉科と連携するなどして治療を行うと歯ぎしりが軽減することがあります。
【歯ぎしりがあっても治療は可能】
歯ぎしりがあってもインプラント治療を受けられないというわけではありません。
しかし重度の場合インプラントの脱落のリスクが高まり、治療が不可能なこともあります。
インプラント治療の前に歯ぎしりを軽減する治療を受け、インプラント治療を行うのが望ましいでしょう。
当院では歯ぎしりがある方のインプラント治療も承っています。
お電話・WEBからぜひお問い合わせください。