インビザラインを含め、マウスピース矯正中、何らかの原因で口内炎ができることがあります。
口内炎ができると、矯正中のストレスがさらに増えてしまうケースも。ただでさえ、矯正中で、ふつうのときとは違うのに、口内炎までできてしまったのでは、ツライですよね。
そこで今回は、矯正中の口内炎でお困りの方のために、「マウスピース矯正中、口内炎ができたときの対処方法」をご紹介します。
■口内炎とは
口内炎とは、何らかの原因により、口腔内（頬の内側や舌）に生じる炎症（潰瘍、びらん、水疱、斑点など）の総称です。もっとも多いのは、①のアフタ性口内炎になります。
①アフタ性口内炎
見た目：円形で白っぽく、ぷくっとしている
原因：ストレス、免疫力の低下、栄養不足、睡眠不足、疲労、など
②カタル性（外傷性）口内炎
見た目：赤っぽい色のびらん（粘膜の損傷）
原因：口の中の粘膜を噛む、口をぶつけた、など
③ヘルペス性口内炎
見た目：舌・唇の裏の水疱（高熱が出ることも）
原因：ヘルペスウイルスやA群コクサッキーウイルスの感染
④カンジダ性口内炎
特徴：舌の表面に白くてやわらかい苔状の斑点ができる（偽膜性）、舌や頬に全体的に赤い斑点ができる
原因：真菌（カンジダ菌など）の感染
■マウスピース矯正中、口内炎ができることがあるのはなぜ？
原因①マウスピースのフチが口腔内の粘膜を傷つけている
マウスピースのフチが口腔内の粘膜を傷つけることで、口内炎ができることがあります。
原因②マウスピースを外している時間が長く、アタッチメントの突起が口腔内の粘膜を刺激している
矯正中、アタッチメントの突起はマウスピースでカバーされます。突起がカバーされるため、アタッチメントが原因で口内炎を起こすケースはそれほど多くありません。
ただし、マウスピースを外している時間が長いと、むき出しになったアタッチメントが口腔内の粘膜を刺激してしまい、口内炎ができる可能性があります。
原因③マウスピースの装着など、矯正中、しなければならないことが原因でストレスが溜まっている
マウスピース矯正では、1日20時間以上のマウスピースの装着に加え、飲食ごとのマウスピースの取り外し＆洗浄＋飲食後の歯磨きが必須になります。
患者さんによっては、矯正中にしなければならないことが原因でストレスが溜まり、ストレスによって口内炎が生じるケースも。
■マウスピース矯正中、口内炎ができたときの対処方法
◎口内炎の多くは自然に治癒しますが、原因や口腔内の状態によっては口内炎が長引く場合も
特に対処しなくても、口内炎は自然に治癒することが多いです。ただし、原因や口腔内のの状態によっては口内炎が長引く場合も。
口内炎が長引いている場合は、マウスピース矯正を受けている歯科での受診をはじめとして、以下のような対処方法があります。
対処方法①歯科医院を受診する
マウスピース矯正を受けている歯科医院にて受診することで、口内炎を含め、お口の状態を確認してもらえます。
マウスピースのフチの刺激によって口内炎が起きていると考えられるときは、フチを切り取るなど、マウスピースの調整をすることで口内炎の改善を図ります。
対処方法②市販の口内炎の薬を使う
口内炎の症状に合わせて、市販の口内炎の薬を使うことで、炎症を抑える効果を期待できます。
対策方法③装着時間を守り、マウスピースの装着に慣れる（当たり前のことと思うようにする）
マウスピースの装着時間を守ることで、アタッチメントの突起がカバーされる時間が長くなり、アタッチメントの刺激が口内炎をひき起こすリスクを低減できます。
装着時間を守ることに加え、マウスピース矯正中、マウスピースの装着が原因でストレスが生じている場合は、できるだけストレスを感じないようにすることが大切です。
矯正が進むにつれ、マウスピースの装着や取り外し・洗浄を「当たり前のこと」と思えるようになると、ストレスを感じにくくなります。
【ワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正は口内炎ができにくいです】
マウスピース矯正とワイヤー矯正を比較した場合、ストレスを感じやすいのは、固定式のワイヤー矯正とされています。
ストレスの感じやすさのほか、ワイヤー矯正は矯正装置がゴツゴツしている点がデメリットとして挙げられます。マウスピース矯正と比べると、装置がゴツゴツしているワイヤー矯正の方が口内炎ができやすいのです。
固定式でストレスを感じやすい、ワイヤー矯正。一方、マウスピース矯正のインビザラインは、取り外し式のマウスピースにより、いつもどおりの食事を楽しむことができます。マウスピースを外し、しっかり歯を磨ける点もインビザラインの大きなメリットです。
矯正をお考えの方は、ぜひ、この機会に、目立ちにくく、矯正中の痛みが少ないマウスピース矯正「インビザライン」をご体験ください。
